2020JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節

2020年08月12日(水)  19:03 Kick Off

AWAY IAIスタジアム日本平

清水エスパルス

  • 42' 宮本 航汰
  • 54' ジュニオール ドゥトラ

試合終了

2-3

1前半1
1後半2

鹿島アントラーズ

  • 18' 白崎 凌兵
  • 81' 染野 唯月
  • 86' 松村 優太

試合経過

13' イエローカード 白崎 凌兵
18' ゴール 白崎 凌兵
奥井 諒 イエローカード 27'
宮本 航汰 ゴール 42'
鈴木 唯人 → 河井 陽介 交代 46'
金井 貢史 → 滝 裕太 交代 46'
奥井 諒 → 西村 恭史 交代 46'
46' 交代 名古 新太郎 → 小泉 慶
西村 恭史 イエローカード 47'
ジュニオール ドゥトラ ゴール 54'
川本 梨誉 → 鄭 大世 交代 55'
56' 交代 白崎 凌兵 → 松村 優太
56' 交代 伊藤 翔 → ファン アラーノ
64' 交代 関川 郁万 → 山本 脩斗
69' 交代 内田 篤人 → 伊東 幸敏
81' ゴール 染野 唯月
86' ゴール 松村 優太
成岡 輝瑠 → 平墳 迅 交代 90'
山田!染野!松村!若き力の躍動で、清水に3-2と逆転勝利!

▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼





YBCルヴァンカップ グループステージ第3節、IAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対戦した。白崎のゴールで幸先よく先制したアントラーズだったが、前半のうちに追いつかれ、1-1の同点で折り返す。後半に入り、一度は逆転を許してしまったが、染野が同点弾、松村が勝ち越し点を決めて、再逆転に成功した。このままリードを守り切ったアントラーズが3-2で勝利した。

4日前のホーム鳥栖戦は、本当に多くの収穫を得た一戦だった。前半はスコアレスで折り返したが、後半に和泉のゴールで先制すると、エヴェラウドが追加点を決めて、リードを2点に広げる。守っては、公式戦デビュー戦を飾った沖が好セーブを連発し、2-0と今季初の完封勝利に導いた。

鳥栖戦から中3日、チームは休む間もなくルヴァンカップ清水戦へ臨む。すでにグループステージ敗退は決定しているが、意地とプライドにかけて、勝利を目指す。

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指揮官は鳥栖戦から先発メンバーを8人を入れ替える決断を下した。ゴールマウスは公式戦デビューとなる山田が守る。最終ラインは右から内田、関川、奈良、杉岡が入った。ボランチは永木と名古がコンビを組み、サイドハーフは右に荒木、左に白崎、前線は染野と伊藤が務める。ベンチにはスンテ、山本、伊東、佐々木、アラーノ、松村、小泉が座った。

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アントラーズのキックオフで試合が始まった。開始早々の2分、いきなりアントラーズがチャンスをつくる。山田の正確なロングフィードが荒木に通ると、荒木は裏に抜け出した伊藤へスルーパスを送る。伊藤は前に出てきた相手GKを交わしてシュートするも、角度が厳しかったこともあり、枠を捉えることはできなかった。

勢いよく攻撃を仕掛けていたアントラーズだったが、8分にピンチの場面を迎える。サイドからパス交換で中央へ進入を許すと、ペナルティエリア手前からジュニオール ドゥトラに枠内へ決定的なシュートを打たれてしまう。だが、このシュートは山田が右手一本で弾き出し、ゴールを死守した。立ち上がりから両チームともに決定機をつくる白熱した展開となる。

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すると18分、試合が動く。荒木からのスルーパスを受けた染野が右サイドからクロスを上げると、ファーサイドにいた伊藤がヘディングで折り返す。反応した白崎がダイビングヘッドで押し込み、ゴールネットを揺らした。早い時間帯にアントラーズが先制に成功する。

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しかし、先制点を奪ったアントラーズだが、自陣でのミスが続き、立て続けに清水に決定機をつくられてしまう。相手の決定力不足にも助けられ、失点にはならなかったが、危ない場面が続いた。

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前半終盤に入ると、清水の攻撃が勢いづき、アントラーズは5-4-1の守備ブロックを敷いて守る展開となる。すると42分、川本にペナルティエリア深い位置へ進入を許し、マイナスのグラウンダーパスを送られる。これをジュニオール ドゥトラがスルーし、最後は宮本に決められてしまった。1-1の同点に追いつかれてしまう。

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前半はこのまま1-1のスコアで終了した。

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ハーフタイムの間に両チームが選手交代を行う。アントラーズは名古に代えて小泉を投入し、清水は河井、滝、西村の3人をピッチに送った。

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後半は互いにチャンスの少ない展開となったが、ミスから試合が動いた。54分、アントラーズは自陣でボールを奪われると、カウンターを喰らってしまう。河井が入れたグラウンダークロスを最後はジュニオール ドゥトラに決められ、1-2と逆転を許してしまった。

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リードを奪われたアントラーズは、流れを変えるべく選手交代を行う。56分に白崎、伊藤をベンチへ下げて、松村、アラーノをピッチへ送り、64分には関川に代えて今季公式戦初出場となる山本を投入した。

すると、66分に決定機を訪れる。永木が相手の最終ラインの背後へ絶妙なパスを送ると、裏に抜けた松村が飛び出してきた相手GKを交わす。あとは無人のゴールに流し込むだけだったが、シュートは枠に飛ばなかった。

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69分、アントラーズは最後の選手交代を行う。内田との交代で今季公式戦初出場となる伊東をピッチへ送った。

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試合は1点を追うアントラーズが徐々に攻勢を強めていく。すると81分、アラーノが相手陣内中央からドリブルで持ち運んで、左の荒木へパスを出す。これを荒木がダイレクトで折り返すと、最後は染野が冷静にゴールへと流し込み、ネットを揺らした。アントラーズが試合を振り出しに戻す。

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待望の同点弾で勢いづくアントラーズはさらに86分、左サイドの深い位置から山本が1対1を仕掛け、左足でクロスを上げる。これを松村がうまく頭で合わせ、ゴールに入れた。アントラーズが見事な攻撃で再逆転に成功した。

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このままアントラーズは、最後まで集中を切らさず戦い、3-2のスコアで勝利した。グループステージ敗退はすでに決定していたが、出場機会が限られていた選手たちが躍動し、高卒ルーキー3人も揃って得点に絡む活躍をみせた。課題も見つかったが、多くの収穫を得た勝利だったといえるだろう。

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次戦は中3日で明治安田J1第10節神戸戦だ。チーム全体が活気づいている。上位に進出するためには、このまま連勝街道を突き進まなくてはいけない。準備期間は短いが、より一層気を引き締めて、これからも勝利のために最善の準備を行っていく。

【この試合のトピックス】
・山田が公式戦初出場
・染野、松村が公式戦初ゴール
・山田、荒木が公式戦初先発
・名古が今季公式戦初先発
・名古、山本、伊東が今季公式戦初出場
・今季初の公式戦連勝

スタッツ

清水エスパルス 鹿島アントラーズ
13 シュート 13
11 GK 9
6 CK 3
15 直接FK 9
6 間接FK 0
6 オフサイド 0
0 PK 0

試合データ

入場者数
2,767人
天候
晴、弱風
気温 29.2℃ / 湿度 72.0%
ピッチ
全面良芝
主審
佐藤 隆治
副審
唐紙 学志
大塚 晴弘
第4の審判員
内山 翔太