2009Jリーグ ディビジョン1 第4節
vs京都サンガF.C.
2009.4.4(土)14:03キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム ・観衆:17,254人・天候:曇時々晴
鹿島アントラーズ vs 京都サンガF.C.
2 0 前半 0 1
2 後半 1
84分:佐々木 竜太(興梠 慎三)
89分:興梠 慎三
得点
(アシスト)
58分:ディエゴ
89分:岩政 大樹
89分:野沢 拓也
警告 44分:安藤 淳
74分:佐藤 勇人
80分:佐藤 勇人
  退場  
56分:IN:興梠 慎三
    (OUT:本山 雅志)
70分:IN:新井場 徹
    (OUT:伊野波 雅彦)
78分:IN:佐々木 竜太
    (OUT:大迫 勇也)
交代 59分:IN:増嶋 竜也
    (OUT:林 丈統)
68分:IN:加藤 弘堅
    (OUT:渡邉 大剛)
81分:IN:金 成勇
    (OUT:ディエゴ)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
パク チュホ DF 35
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
大迫 勇也 FW 34
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
増田 誓志 MF 14
遠藤 康 MF 25
興梠 慎三 FW 13
佐々木 竜太 FW 17
 
京都サンガF.C.
水谷 雄一 GK 21
角田 誠 DF 26
水本 裕貴 DF 4
李 正秀 DF 14
染谷 悠太 DF 6
安藤 淳 MF 16
佐藤 勇人 MF 7
ディエゴ MF 10
渡邉 大剛 MF 22
豊田 陽平 FW 9
林 丈統 FW 11
 SUB
松井 謙弥 GK 30
増嶋 竜也 DF 24
シジクレイ MF 3
加藤 弘堅 MF 18
中村 太亮 MF 17
金 成勇 FW 28
中村 充孝 FW 23
 
終盤の猛攻で逆転勝利!! 鹿島、2-1と京都を撃破!!
 
佐々木の今季初ゴール、そして興梠の2試合連続となる決勝弾で京都から2-1と逆転勝利を収めた。58分にカウンターからディエゴに決められ、残り10分までリードされるという苦しい展開ながら、途中交代の若きストライカー2人が意地を見せ、勝点3を物にした。
 
 
 
「去年ぐらいからカシマのゲームでは、相手が守りを固め、カウンターだけを狙ってくることが定石となって来ている。今日の試合もその典型」とオリヴェイラ監督が語ったように、試合序盤から前線に豊田だけを置き、守りを固めてきた京都相手に鹿島は攻め所を見つけられずに苦しむ。それでも野沢、マルキーニョスがその高い技術で相手の陣形を崩し、シュートレンジに入っていくが、先制点を得ることなく、前半を終了した。
 
 
 
後半に入ってもこの膠着した状況は変わらず、10分が過ぎたところでオリヴェイラ監督が先に動く。56分、本山に代わり、またしても途中出場という形でチャンスを得た興梠がサイドに展開し、徐々に鹿島は攻撃のリズムをつかみ始めた。
 
 
 
しかし58分、その出鼻をくじかれるかのようにまさかの失点を食らった。京都のカウンターに岩政、伊野波の両センターバックが先ずは豊田を潰すが、その背後から現れたディエゴを止めることは出来ずにゴールを決められる。欲しかった先制点を逆に奪われ、一転して追う立場となった鹿島。前半から攻めの中心となっていた野沢、マルキーニョス、そして興梠らがチャンスを作り出すがなかなかシュートには至らない。「左サイドからのチャンスが目立った」というオリヴェイラ監督は70分、伊野波に代え、新井場をピッチへと送り出す。それまで左サイドバックだったパクがボランチに、そして青木が岩政とのコンビでセンターバックに入るなど、1人の交代で3つのポジション変更を行った。そして80分には相手キャプテンの佐藤がこの日2枚目のイエローで退場を宣告されるなど、数的有利となった鹿島。78分に大迫との交代でピッチインした佐々木が前線から激しくボールを追いかけ、京都を攻め立てた。
 
 
 
この交代策が功を奏し、鹿島は同点に追いつく。84分、パクから小笠原とつなぎ、左サイドにいた興梠へボールが供給される。興梠は落ち着いてゴール前にクロスを送り、佐々木が落ち着いて左足を振り抜き、欲しかったゴールを決めた。この佐々木の今季初ゴールで勢いづく鹿島はその後も勝点3を奪いに猛攻を仕掛ける。
 
 
そして89分、興梠が2試合連続となる決勝ゴールを決める。野沢の左足シュートからのこぼれ球を泥臭く押し込み、勝利を信じ走り続けたチームメイト、そしてサポーターに歓喜をもたらした。その後、4分のロスタイムもしっかりと戦い抜き、2-1というスコアで逆転勝利を収めた鹿島。「次は(ACLという)違う大会だから、気持ちを切り替えて臨む」。試合後、久々のセンターバックという大役を担った青木は力強く、そう語った。苦しい試合をしっかりと物にした鹿島が「全冠制覇」に向け、上昇気流に乗っていく。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・守備的な相手に対して、前線で連動した動きで相手を崩すこと。
・落ち着いて展開すれば必ず崩せるので正確にパスをつなごう。
京都サンガF.C. :加藤久監督
  ・前半はしっかりとゲームをコントロールできている。
・セットプレーの時は必ずボールから目を離さないように。
・後半も集中力を切らさず、最後まで戦おう。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  昨年からホームで戦う時は、相手が守備的な戦法をとって1、2回のチャンスをものにしようとするため、見る人にとってはやや面白味にかけてしまうこともあるが、我々は終盤で点を取る形ができている。今日は不注意から失点し、試合が緊迫してしまったが苦しい中でも選手が最後まであきらめずに戦った結果が勝利につながった。今月は厳しい連戦が続くが、選手もしっかりと準備できているので全員で結束して一戦一戦を戦っていきたい。
京都サンガF.C. :加藤久監督
  前半は我々が自陣でしっかりブロックして相手に最後のフィニッシュの形を作らせなかった。攻められても相手の隙が出てくるチャンスが必ずあるのでそれをものにしようと言っていた中でチャンスも何回か作れていた。後半はカウンターから突破して点を取れたが途中で佐藤が欠けてラインが下がってしまった。もう少し高い位置でボールを止められれば凌げたかもしれないが、1人少ない中で逆に相手が交代を入れてきて勢いがついてしまった。そのことで我々は左右に振られて失点を喫してしまった。逆転負けとなり、悪い結果となってしまったがアントラーズ相手にアウェイでしっかりとやってくれたことに関してはチームの狙いどおりの戦い方であった。あとは、10人になっても点差でおわれる力をつけていきたい。
 

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