2009 J1 第34節
vs浦和レッズ
2009.12.5(土)15:32 キックオフ
 
会場:埼玉スタジアム2002・観衆:53,783人・天候:雨
鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ
1 0 前半 0 0
1 後半 0
66分:興梠 慎三(内田 篤人) 得点
(アシスト)
 
30分:新井場 徹
69分:ダニーロ
警告 54分:山田 直輝
63分:鈴木 啓太
  退場  
68分:IN:ダニーロ
(OUT:本山 雅志)
86分:IN:青木 剛
(OUT:興梠 慎三)
89分:IN:田代 有三
(OUT:野沢 拓也)
交代 67分:IN:ポンテ
(OUT:山田 直輝)
70分:IN:高原 直泰
(OUT:原口 元気)
75分:IN:エスクデロ セルヒオ
(OUT:田中 達也)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
中田 浩二 MF 6
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
パク チュホ DF 35
増田 誓志 MF 14
ダニーロ MF 11
青木 剛 MF 15
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
浦和レッズ
山岸 範宏 GK 1
山田 暢久 DF 6
坪井 慶介 DF 2
田中 マルクス闘莉王 DF 4
平川 忠亮 DF 14
阿部 勇樹 MF 22
鈴木 啓太 MF 13
山田 直輝 MF 34
原口 元気 FW 24
田中 達也 FW 11
エジミウソン FW 17
 SUB
都築 龍太 GK 23
濱田 水輝 DF 26
高橋 峻希 MF 33
細貝 萌 MF 3
ポンテ MF 10
エスクデロ セルヒオ FW 15
高原 直泰 FW 19
 
興梠のダイビングヘッドが決勝点! 鹿島、史上初のリーグ3連覇を達成!!
 
興梠の先制点を守りきり、鹿島が敵地埼玉スタジアムで1-0と快勝した。これで2位川崎Fを振り切り、通算7度目のリーグ優勝、そして前人未到の3連覇を達成した鹿島。最高の形で2009リーグ戦を終了した。
 
 
15時32分。浦和のキックオフで始まった運命の一戦だったが、鹿島は浦和に押される場面が目立つ。最初の15分はほぼ浦和の時間帯となったが、史上初のリーグ3連覇に目指し高い集中力を保つ鹿島は伊野波、新井場らが体を張って相手のシュートを止める。また5分、ゴール前FKのピンチには闘莉王の放ったミドルシュートを曽ヶ端が見事なセーブ。45分を通し、スリッピーなピッチに悩まされながらも鹿島は浦和の攻撃を気迫で防いだ。
 
 
 
一方、20分あたりから鹿島もカウンターからチャンスを作り出す。40分、マルキーニョスが相手エリア内で坪井からボールをかっさらい、中央へ折り返す。これを野沢がダイレクトでミドルシュートを放つも、山岸にセーブされる。この直後にも再び野沢が狙ったが、またもや阻まれ先取点はあげられなかった。そしてその1分後、小笠原のCKから興梠がヘッドで合わせたがポストに当たり、このこぼれ球を野沢がシュートまで持ち込んだがクロスバーを超えた。徐々に浦和ゴールを脅かす回数が増え、前半は0-0で折り返した。
 
 
 
後半に入っても浦和に攻められ、鹿島がカウンターを狙う展開は変わらない。しかし、「前半耐え抜いたことで、後半スペースが出来た」と試合後に本山が分析したように鹿島のビッグチャンスが増えてくる。60分、マルキーニョスの大きなサイドチェンジから野沢が右サイドを駆け上がる。最後はゴール前へ走り込んだ小笠原へラストパスを供給するが、これを小笠原が決めきれない。
 
 
 
だが66分、その小笠原から待望の先制点が演出される。中盤でのボールの奪い合いから小笠原が右サイドの内田へボールをつなぐ。ゴール前の状況を冷静に見た内田が低い弾道のクロスを送る。これに体ごと突っ込んだのが、「自分が決めなくても、勝てればいい」と試合前に語っていた興梠。ストライカーらしく見事なダイビングヘッドで今季12点目となる待望の先制ゴールを決めた。
 
 
 
先制し、前人未到のリーグ3連覇まで一歩近づいた鹿島だったが、ここからドラマが始まる。リーグ最終戦をホームで迎え、満員のサポーターの眼前で無様な姿を見せられないとばかり、前へ前へ出る浦和に押し込まれる。ロスタイムの3分間を含め、攻め続けられるが鹿島はこれを全員が一体となって守りきった。特に圧巻だったのは、エスクデロのシュートを岩政が素早い反応で左足を出して止めたシーン。これは完全に決められたかという瞬間だっただけにアウェイの地に駆けつけた2,000人のサポーターから大きな安堵の声が聞こえた。
 
 
まさに長い長い1年を象徴するかのような93分間。試合終了のホイッスルが鳴り、ついに鹿島は通算7度目のリーグ優勝、そして史上初となるリーグ3連覇を達成した。全員が最後まで自分たちの力を信じ、戦い続けた末につかんだ栄誉。鹿島はまた1つ、新たな偉業を成し遂げた。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・両サイドのスペースを使って、攻撃していこう。
・ラインの押し上げを早くすること。
・球際を厳しく行くこと。
浦和レッズ:フォルカーフィンケ監督
  ・自分たちのリズムの時にカウンターを受けないように集中して戦っていこう。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  今日の試合に向けて、選手たちには平常心でチームのバランスを保つことが大事だと言ってきた。平常心がなくなれば、よりよい判断や動きができなくなる。今日は対戦相手が浦和ということで、今シーズンで1番タフな試合になると思っていた。ただ、試合は90分で決着するわけで、早い時間帯で点が取れなくても焦る必要はないと思っていた。チームのバランスを崩さずにやっていれば必ずチャンスがあると思っていたし、それが良い形になった。夢に見ていた国でこういった仕事ができ、さらに3連覇という形で歴史に名を刻むことができ、言葉にできない気持ちでいる。私を支えてくれている全ての人に感謝したい。本当に言葉に表せない気持ちでいっぱいです。
浦和レッズ:フォルカーフィンケ監督
  今日はサポーターの方々に申し訳ない結果になってしまった。ただ、鹿島にはおめでとうと言いたい。3連覇というすばらしい結果を残せたことはチームの実力だと思うし、3シーズン通してしっかりとした哲学を持ってやってきた証だと思う。我々は今日の試合に関して、内容は悪くなかったと思うし、チャンスもたくさん作れていた。選手たちは最後まで強い意志を持って戦っていたし、すばらしかった。我々には運がなかったのだと思う。
 

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