2009 J1 第33節
vsガンバ大阪
2009.11.28(土)14 :04 キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:35,598人・天候:晴
鹿島アントラーズ vs ガンバ大阪
5 0 前半 0 1
5 後半 1
56分:興梠 慎三(小笠原 満男)
58分:野沢 拓也
62分:興梠 慎三(野沢 拓也)
85分:田代 有三(ダニーロ)
89分:ダニーロ(野沢 拓也)
得点
(アシスト)
60分:二川 孝広
31分:興梠 慎三 警告 27分:ペドロ ジュニオール
55分:二川 孝広
61分:ルーカス
68分:ルーカス
80分:中澤 聡太
  退場 68分:ルーカス
57分:IN:ダニーロ
    (OUT:本山 雅志)
76分:IN:増田 誓志
    (OUT:内田 篤人)
83分:IN:田代 有三
    (OUT:興梠 慎三)
交代 66分:IN:チョ ジェジン
    (OUT:佐々木 勇人)
66分:IN:安田 理大
    (OUT:加地 亮)
83分:IN:山崎 雅人
    (OUT:中澤 聡太)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
中田 浩二 MF 6
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
パク チュホ DF 35
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
青木 剛 MF 15
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
ガンバ大阪
藤ヶ谷 陽介 GK 22
加地 亮 DF 21
中澤 聡太 DF 2
山口 智 DF 5
高木 和道 DF 4
明神 智和 MF 17
遠藤 保仁 MF 7
二川 孝広 MF 10
佐々木 勇人 MF 16
ルーカス FW 9
ペドロ ジュニオール FW 39
 SUB
松代 直樹 GK 1
下平 匠 DF 19
安田 理大 MF 13
武井 択也 MF 25
山崎 雅人 MF 30
播戸 竜二 FW 11
チョ ジェジン FW 18
 
100試合出場となる興梠の2ゴールを始め、5得点のゴールショー! ホーム最終戦にG大阪を撃破!!
 
この日J1出場100試合目となる興梠の活躍などで、ホーム最終戦を最高の形で締めた。ノーゴールで前半を折り返したが、終わってみれば5-1の大勝。シーズン終盤に来て調子を上げてきた興梠、野沢の好パフォーマンスが目立った好ゲームだったが、2位の川崎Fが新潟に1-0と勝利したため、史上初となるリーグ3連覇は来週へ持ち越される形となった。
 
 
 
鹿島は序盤、前線からアグレッシブなプレスでG大阪を追い立てる。30分を過ぎるあたりまで鹿島陣内でボールが動くことはあまり見られなかったほど、前へ前へと出ていく姿に3万5,000人を超えたファン・サポーターのゴールへの期待が大きく膨らんだ。しかし、30分過ぎからはG大阪にポゼッションされる時間が長くなる。佐々木、二川、遠藤、ルーカスといった攻撃陣にボールを回され、ヒヤリとする場面が見られた。だが、本山、小笠原といったところが果敢な守備で危険な目を摘んでいく。結局、前半は両チームともにあまり決定的な場面を作ることがなく、45分を経過した。
 
 
 
後半に入ると一転して攻守の入れ替わりが激しいゲーム展開となる。再開直後はG大阪に圧される場面がやや目立ったものの、両チームとも求めていた先制点を得たのはやはりモチベーションの高い鹿島だった。56分、中盤での攻防から小笠原がボールを奪取しドリブルから前線へスルーパスを送る。これを受けた興梠はあざ笑うかのようなフェイントで相手DFをかわすとともにG大阪ゴールを揺るがした。この試合がJ1出場100試合目となる興梠だが、このゴールは今季10点目。自身の記念試合を自ら祝う若きストライカーの活躍で鹿島は一気に波に乗る。
 
 
 
その2分後、今度は興梠がボールをつなぎ、マルキーニョスが強烈なミドルシュートを放つ。これは相手GKの藤ヶ谷に止められたが、こぼれ球を拾った野沢が左足で2試合連続となる芸術的なゴールを決める。しかしリードを2点に広げ、少々安心してしまったのか、この直後となる60分に二川のゴールで1点差に迫られる。だが、今日のアントラーズはその攻撃力を余す所なく発揮した。62分、本山と交代で入ったダニーロがボールを奪い、左サイドを走る野沢へボールをつなげる。ゴール前の状況を冷静に見極めた野沢はグラウンダーのクロスを送り、最後は興梠が左足で合わせ簡単に今日2点目を奪った。スコアが3-1となり、楽な展開となった鹿島にさらなる「幸運」が訪れた。68分、ダニーロにファウルを犯したルーカスが今日2枚目のイエローで退場。追いかける立場であるG大阪が1人少ない状況になったことは鹿島にとって大きなアドバンテージになるかと思われた。
 
 
だがここから、10人となって開き直ったG大阪に一転して押し込まれてしまう。あわやという場面が連続するが、興梠とともにこの日100試合出場を記録した伊野波を始め全員が体を張って相手の攻撃を抑えきった。その後、反撃の力が切れたG大阪を相手に田代、ダニーロが連続でゴールを決め、結局5-1の大勝でホーム最終戦に花を添えた。
 
 
 
2位川崎が新潟に1-0と勝利したため、史上初となるリーグ3連覇、そして7度目のリーグ優勝はお預けとなってしまった。だが、「共に戦えば必ずいい結果が得られる」と試合後のセレモニーでオリヴェイラ監督が語ったように、選手、スタッフ、サポーター、そして鹿島に関わる全ての人が一つになって戦えば、1週間後に大きな名誉を得ることとなるだろう。

本当の歓喜の瞬間まで、後少しだ。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・攻撃している時も必ずリスクマネージメントすること
・後半も球際のアグレッシブさを忘れないこと
・フリーキック、コーナーキックに自信を持っていこう
ガンバ大阪:西野朗監督
  ・前半のスタート、自分たちのうごきが足りずにまねいたこと。すこしずつ動けている。
・もっとオフェンシブにいかなきゃいけない。
・自信をもってやれ!勝ち切るんだ!
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  ガンバの特徴は組織で崩す、そして個の力をしっかりと持っているチームなので難しい戦いになるとは思っていたが、いい時間帯の中で先制できたのは喜ばしいことであって、小笠原の特徴がよく出ていたと思う。(調子が悪かったと言われている時期については)我々は常に勝利を目指して戦っているし、調子が悪かったとは思っていない。我々だけが調子を落としたと言われているが相手あってのこと。相手が我々の長所を消すサッカーをしてきていたことで自分たちのサッカーができなかった。
(最終戦については?)
慎重になることは全くない。1位という順位は、積極性を持って戦った上での結果であり、勝たなければ大きな結果は得られない。まずは自分たちのやるべきこと。浦和は素晴らしい能力を持っている選手が多い。我々は自分たちのサッカーをやり続けるということが大事だと思っている。
ガンバ大阪:西野朗監督
  試合前から大一番で厳しいゲームを予想していたが、こういう結果になることは予想していなかった。前半は序盤から押し込まれて、ペースを掴むことができなかったが、徐々に自分たちのリズムを出すことができてきたので、後半の入りは良かったと思う。そういう中でカウンターからミスをして失点してしまい追加点を取られてしまった。そこがさすがアントラーズだと感じた。1人退場となり、数的不利になってからも前に出たが、そこを突かれてしまった。完敗です。
 

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