2009 J1 第30節
vsジェフ千葉
2009.10.24(土)19 :04 キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:18,887人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs ジェフ千葉
3 2 前半 0 0
1 後半 0
8分:興梠 慎三(小笠原 満男)
18分:マルキーニョス(興梠 慎三)
77分:田代 有三
得点
(アシスト)
 
  警告 5分:新居 辰基
54分:坂本 將貴
62分:中後 雅喜
  退場  
75分:IN:田代 有三
    (OUT:興梠 慎三)
79分:IN:ダニーロ
    (OUT:本山 雅志)
84分:IN:青木 剛
    (OUT:野沢 拓也)
交代 45分:IN:谷澤 達也
    (OUT:下村 東美)
67分:IN:ミシェウ
    (OUT:新居 辰基)
79分:IN:ネット バイアーノ
    (OUT:中後 雅喜)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
新井場 徹 DF 7
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
パク チュホ DF 35
中田 浩二 MF 6
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
青木 剛 MF 15
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
ジェフ千葉
岡本 昌弘 GK 1
坂本 將貴 DF 2
福元 洋平 DF 15
ボスナー DF 4
アレックス DF 5
工藤 浩平 MF 10
下村 東美 MF 6
中後 雅喜 MF 8
深井 正樹 FW 9
巻 誠一郎 FW 18
新居 辰基 FW 11
 SUB
櫛野 亮 GK 17
青木 良太 DF 31
谷澤 達也 MF 16
ミシェウ MF 19
米倉 恒貴 MF 22
太田 圭輔 MF 24
ネット バイアーノ FW 7
 
FW陣の3得点で7試合ぶりの勝利!! 暫定ながら首位奪回!!
 
前半に興梠が1ゴール1アシストの活躍を見せれば、後半には田代が今シーズン初ゴールとなるダメ押し弾を決め、鹿島が3-0と快勝した。8月23日のFC東京戦以来、約2か月遠ざかっていた勝点3を奪い、暫定ながら首位に返り咲いた。
 
 
 
気持ちを強く持って入った鹿島だったが、キックオフ直後、いきなりピンチに見舞われる。開始1分、千葉攻撃陣に怒涛の攻撃を仕掛けられ幾度となくシュートを放たれるが、クロスバーに助けられ、最初の危機を何とか脱した。そして、その後は徐々に試合のリズムをつかむ。すると前半8分、興梠が7月5日の川崎F戦以来となるおよそ3か月半ぶりのゴールを奪う。相手陣営でパスカットした小笠原が中央に切れ込みミドルシュートを放つと、このこぼれ球に素早く反応。GKの位置を見極め放ったシュートがゴールネットを揺らし、鹿島にとって7試合ぶりとなる先制点を決めた。この得点で試合を有利に進める鹿島は、連敗中には見られなかった連動性のある動きでさらに追加点を狙う。すると18分、またしても興梠からゴールが生まれる。ペナルティエリア内でDF2人をかわすと中央へラストパス。走り込んだマルキーニョスがこのボールを合わせ2-0とリードを広げる。守っても、この日小笠原とともにボランチを務めた中田が再三にわたり相手の攻撃の芽を摘み取り、千葉にチャンスらしいチャンスを作らせず2点リードのまま後半を迎える。
 
 
 
この日の鹿島は、後半に入っても中盤をコンパクトに保ち、全員が連動したサッカーで千葉を圧倒する。54分にはマルキーニョスのクロスに興梠がヘディングシュート。これはGKにセーブされるも、その後も守りを固めることなく怒涛の攻撃で追加点を狙いに行く。
 
 
 
 
65分に訪れた直接FKのピンチも、守護神曽ヶ端が横っとびのファインセーブを見せ、気迫のプレーでゴールを死守する。すると75分、オリヴェイラ監督は興梠に代え田代をピッチに送り込む。この采配がズバリ的中し、そのわずか2分後、本山のスルーパスに抜け出した田代が、相手GKをあざ笑うかのような華麗なループシュートを決め試合を決定づけた。田代にとっては昨シーズンの第30節、FC東京戦以来となるおよそ1年ぶりの嬉しいゴールとなった。
 
 
 
「久し振りに鹿島らしいサッカーが出来たと思う」。試合後に本山がそう語ったように、ここ最近見ることが出来なかった中盤の連動性と素早いパス回しが鹿島に戻って来た。内容よりも結果を求められる終盤戦で、結果と共に内容でも満足のいくサッカーを披露した鹿島はこれで勝点を54とし、暫定ながら再び首位に返り咲いた。今シーズンも残り4試合。史上初の3連覇へ向けチームは再び走り出した。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・全体のバランスが良いのでセカンドボールへの対応がいい。このまま続けよう
・このままアグレッシブに動いていこう
ジェフ千葉:江尻篤彦監督
  ・前へ行く気持ちを出せ。恐れるな。
・相手ゴールを割る。走り切る。これをやるだけだ。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (今日は青木に代えて中田が入ったが?)
シーズンを通して同じメンバーで戦うことは難しいもの。波もあるし、調子がいいときもあれば悪いときもある。もちろんチーム状況もあるが、今の青木はよいパフォーマンスではない。中田は海外から帰って来てからもケガをしていたこともあってコンディションはよくなかった。チームメイトも当時と変わっていたこと等があったが、だんだんとコンディションが戻ってきたところで先発で使うタイミングが重なってきた。ただ、青木に関しては交代をしていたり外れているが、シーズンはまだ終わっていない。絶対に彼は本来のパフォーマンスが戻ってくると信じている。
(2か月ぶりの勝利について)
勝ち点3を取ることは重要なこと。我々は常に勝つことを考えて戦っている。今日の勝利はいい意味で残り4試合でチームにいい影響を与えたと思っている。今までもシーズン終盤での大詰めのなか、優勝にかかる大一番で力を発揮して勝利できていたし優勝につなげられた。過去2シーズンはそうなっていたし、今年もそうなってほしいと願っている。いろいろな圧力がかかる中でどうやるのか、その経験を残りの4試合で選手たちにはしっかり出してほしい。気持ち・努力を含め、継続してやり続けるということが大切。結果が悪くても、諦めることや気を抜いているということは選手たちからは感じなかった。彼らは上手く(継続して)やってくれたことで結果が出すことができた。今日の田代のゴールも努力を続けることの大切さが証明されたということ。彼も調子を落としてしまうことはあったが練習も含めてしっかりと努力を続けていた。与えられた状況の中でも積極的に取り組んでいたし、彼は絶対に復活できると信じていたのでこの得点によって他の選手にも彼自身にもいい影響を与えるだろうしチームにとってもいい影響をもたらすことになるだろう。
ジェフ千葉:江尻篤彦監督
  前半立ち上がりでの2失点が今日の試合のすべてだった。自分たちのミスから2点を献上してしまった。鹿島がやっていたことを本来なら我々もやりたかったなかで1点目は完全なるミスだった。先に点を取られるとこういった流れになってしまう。後半、運動量を多くして点を取りにいくことを指示していた中で、前半に比べて出来ていたかもしれないが、ここぞという時の集中力や精度が鹿島とは違っていた。これが優勝を目指す鹿島との差だと思うし我々も見習わなければならない。反省すべきところは反省すること、残りの試合、あきらめずにもう一度戦っていきたい。築き上げてきたサッカー人生は本人にしかわからない。最後までプロとして戦う姿勢、信念を貫いて戦っていきたい。
 

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