2009Jリーグ ディビジョン1 第3節
vsサンフレッチェ広島
2009.3.22(日)16:03キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム ・観衆:17,492人・天候:雨
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島
2 1 前半 0 1
1 後半 1
15分:本山 雅志(伊野波 雅彦)
89分:興梠 慎三(岩政 大樹)
得点
(アシスト)
61分:ストヤノフ
57分:小笠原 満男
60分:内田 篤人
警告 83分:高柳 一誠
  退場  
67分:IN:増田 誓志
    (OUT:本山 雅志)
72分:IN:興梠 慎三
    (OUT:大迫 勇也)
80分:IN:遠藤 康
    (OUT:野沢 拓也)
交代 59分:IN:中島 浩司
    (OUT:青山 敏弘)
59分:IN:高柳 一誠
    (OUT:高萩 洋次郎)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
パク チュホ DF 35
小笠原 満男 MF 40
青木 剛 MF 15
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
大迫 勇也 FW 34
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
増田 誓志 MF 14
遠藤 康 MF 25
田代 有三 FW 9
興梠 慎三 FW 13
 
サンフレッチェ広島
佐藤 昭大 GK 31
森脇 良太 DF 24
ストヤノフ DF 2
槙野 智章 DF 5
ミキッチ MF 14
森崎 和幸 MF 8
青山 敏弘 MF 6
服部 公太 MF 17
高萩 洋次郎 MF 15
柏木 陽介 MF 10
佐藤 寿人 FW 11
 SUB
中林 洋次 GK 34
盛田 剛平 DF 19
中島 浩司 DF 35
李 漢宰 MF 16
高柳 一誠 MF 25
楽山 孝志 MF 33
平繁 龍一 FW 18
 
途中出場の興梠が意地の決勝ゴール!! 苦しみながらも2-1で広島を撃破!!
 
J1昇格組の広島に追いつかれるも後半ロスタイム、途中出場の興梠が意地の決勝ゴールを決め、2-1と逃げ切った。これで鹿島は勝点を6と伸ばし、順位を4位へと上げた。雨と強風という悪天候の中、広島の粘り強い守備とパスワークに苦しんだ鹿島だったが、3月最後の試合を勝利で終わり、いい形でACLを含む5連戦を乗り切った。なお、この第3節でJリーグ公式戦通算観客動員が1億人を突破、1992年のヤマザキナビスコカップより18年目となるJリーグも次のステージへと進んだ。
 
 
序盤、爆発的な攻撃力が売りの広島が前に出てこないとみるや、鹿島は序盤からボールをキープし、チャンスをうかがう。この日、リーグ戦初先発となった大迫は前線でボールをキープし、そのパートナーとなるマルキーニョスはピッチいっぱいに動き回ることで前線を活性化させた。そして15分、大迫のシュートのこぼれ球をうまくゴール前でつなぎ、最後は本山が右足でゴールネットを揺らし、1-0とリードを奪った。
 
 
1点のリードを得た鹿島は、柏木、佐藤を中心に攻めに出てきた広島を冷静な守備で抑え込む。34分には柏木の強烈なシュートを岩政が顔面で、また36分にも佐藤のオーバーヘッドシュートを伊野波が体で止めるなど気持ちの入ったディフェンスで広島へ隙を与えなかった。結局、鹿島は本山の今季初ゴールで1点リードのまま、前半を終えた。
 
 
後半に入り、同点に持ち込もうとする広島が前への意識を高めると試合は激しく動き出す。再開直後の46分、大迫が右サイドを突破し、ゴール前にクロスを上げる。これに反応したマルキーニョスは惜しくも届かなかったものの、その背後にいた本山がヘディングシュート。相手GKがキャッチしたもののゴールラインを超え追加点かと思われたが、判定はノーゴール。その後も鹿島は攻めに出るがなかなか追加点が奪えない。逆に60分、カウンターから抜け出した佐藤をペナルティーエリア内で内田が倒し、PKを与えてしまう。このPKをその1分後にストヤノフに決められ、試合は振り出しに戻った。
 
 
3月最後の試合、そしてホームゲームだけに是が非でも勝点3が欲しい鹿島は、67分に本山に代わり増田、71分には大迫に代わり興梠がピッチインし、2点目を狙いに行く。そしてその直後のCKで岩政がつないだボールを最後はマルキーニョスが頭で押し込み、ついにリードを奪ったかと思われたが、これは無情にもオフサイドの判定。鹿島にとって苦しい展開が続く。80分、野沢との交代でピッチに立った今季初出場の遠藤も懸命にボールを追い、チーム全体で最後の最後まで1点を奪いに行く。
 
 
そしてこのまま終わるかと思われた試合終了間際、歓喜の瞬間が訪れる。ロスタイムも残り3分となったところで得たCKで小笠原が鋭いボールをゴール前に送る。それを岩政がヘッドでつなぎ、最後は交代出場の興梠が豪快にボレー。これが広島のゴールネットを揺らし、鹿島はついに2-1とリードを奪った。
 
 
その後、広島の怒濤の攻めを防ぎ、逆にカウンター攻撃で広島ゴールへせまった鹿島が残り時間も凌ぎきり、2-1で嬉しい勝利を飾った。これで鹿島は勝点を6とし、順位も4位まで上げる。また試合後、「冷静に試合を分析し、ワンチャンスをものにした」と奥野コーチが語ったようにここ2試合、大迫に先発の座を奪われながらも、しっかりと結果を出し意地を見せた興梠を始め、チーム内競争は激しさを増す。この勢いで4月の連戦も勝ち続けたいものだ。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
前線からプレスをかけていこう。守備のバランスを崩さないように。相手のサイドのスペースを使おう。
サンフレッチェ広島 :ペトロヴィッチ監督
  もっと動いて運動量を増やすこと。ボールを奪った後、早く切り替えること。コントロール失わないこと。必ずチャンスはくる。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (今日の会見は奥野コーチが代理で出席しました) 今日は最後のロスタイムでの選手の頑張りで勝ち点3をとれてよかった。ゲームの中では、最初は引いて守っていることが多かったのでもっとしっかりとしたプレーができていれば、早い段階で(試合を)決定づけられたのではないかと思う。数多くチャンスも作れていたが、最後に勝ち点3をとれたということは本当に良かった。
サンフレッチェ広島 :ペトロヴィッチ監督
  立ち上がり、少し形が良くない中で入ってしまったが1-0でリードされてから徐々に良くなってきたと思う。特に後半の動きは良かった。1-1で追いつき何度かいいカウンターがあったが得点につなげることができなかった。アントラーズに対して一度は追いついたが逆転することができなかった。前節の大宮、そして今日の試合と負け、勝利できなかったことは残念。
 

TOPへ戻る