2009 J1 第25節
vs川崎フロンターレ
2009.9.12(土)19:00キックオフ
2009.10.7(水)19:04キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:22,323人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs 川崎フロンターレ
2 1 前半 2 3
1 後半 1
30分:マルキーニョス(野沢 拓也)
74分:岩政 大樹
得点
(アシスト)
19分:鄭 大世
32分:鄭 大世
66分:ジュニーニョ
10分:ダニーロ
12分:興梠 慎三
警告 27分:中村 憲剛
86分:鄭 大世
89分:村上 和弘
  退場  
70分:IN:田代 有三
    (OUT:興梠 慎三)
70分:IN:増田 誓志
    (OUT:野沢 拓也)
89分:IN:中田 浩二
    (OUT:増田 誓志)
交代 45分:IN:田坂 祐介
    (OUT:養父 雄仁)
59分:IN:横山 知伸
    (OUT:レナチーニョ)
64分:IN:山岸 智
    (OUT:薗田 淳)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
ダニーロ MF 11
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
パク チュホ DF 35
中田 浩二 MF 6
増田 誓志 MF 14
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
川崎フロンターレ
川島 永嗣 GK 1
森 勇介 DF 19
薗田 淳 DF 5
伊藤 宏樹 DF 2
村上 和弘 DF 26
谷口 博之 MF 29
中村 憲剛 MF 14
養父 雄仁 MF 20
鄭 大世 FW 9
ジュニーニョ FW 10
レナチーニョ FW 34
 SUB
杉山 力裕 GK 28
久木野 聡 DF 16
横山 知伸 DF 18
田坂 祐介 MF 6
山岸 智 MF 8
ヴィトール ジュニオール MF 11
黒津 勝 FW 7
 
岩政が意地のゴールを叩き込むも、2-3の悔しい敗戦。10シーズンぶりの5連敗を喫する。
 
大雨によるピッチコンディション不良のため、史上初の再開試合となったこの一戦は、開始直後に岩政のゴールが決まり、1点差に迫った。その後も攻め続けたが結局、2点目を奪うことが出来ず、悔しい敗戦を喫した。これで鹿島は99年の8連敗以来となる10シーズンぶりの5連敗を喫し、順位も2位のままとなった。
 
 
 
前節の大宮戦で右鼻骨と右ほお骨を骨折し、フェースガード着用でこの試合に臨んだマルキーニョスが試合開始早々に魅せる。1分、左サイドの新井場からクロスに後方から飛び込みシュートを放つ。これは惜しくもオフサイドの判定となるが、鹿島はマルキーニョスを中心に序盤から積極的に先制点を奪いに行く。その後も前線からの激しいプレスが機能する鹿島は川崎Fに対し、シュートチャンスすら作らせない安定した試合運びをみせる。だが、大宮戦に続き、またしても一瞬のスキを突かれ先制点を献上することとなってしまう。19分、自陣中央でボールをカットされると最後は鄭にシュートを押し込まれ1点のビハインドを負う。まさかの失点を許した鹿島だが、しかし30分には左サイド野沢からのクロスを受けたマルキーニョスが今シーズン10点目となるゴールをヘディングで押し込み、試合を振り出しに戻す。これで流れを取り戻したかと思われた鹿島だったが、そのわずか2分後、中村のCKからまたしても鄭に決められ、再びリードを許してしまう。前半のうちに何とか同点に追いつきたい鹿島は、内田やマルキーニョスがミドルシュートを放ち川崎陣営を攻め立てるも得点には至らず、1-2のまま前半を終える。
 
 
 
 
首位攻防戦の名に恥じない、質の高いゲームは後半に入っても展開された。だが、前半途中から降り出した雨は後半に入るとさらに強さを増し、強い雨足と共にピッチに大きな水たまりを作っていく。最悪のピッチコンディションの中、鹿島も同点に追いつこうと必死にゴールを狙うが、逆に決定弾となる3点目を川崎Fに決められてしまう。66分、右サイドを突破したジュニーニョに低い弾道の技ありシュートを決められ、1-3とリードを広げられる。するとオリヴェイラ監督は興梠に代え田代、野沢に代え増田を投入。フレッシュな選手をピッチに送り込み反撃を狙う。だが74分、さらに激しくなった雨により試合が一時中断。およそ30分の中断時間を経て、岡田主審は大雨によるピッチコンディション不良のため、選手たちの安全面を考慮し試合中止を発表した。
 
 
 
 
史上初となる74分からの再開試合。鹿島側の間接FKからスタートしたが、そのFKから鹿島に得点が生まれる。ホイッスル直後の74分、伊野波が蹴ったボールにダニーロが競り合う。この落下点に入り込んだ岩政が左足を振り抜き、1点を返す。再開から10秒の得点に浮き足立つ川崎Fイレブンに対し、鹿島はその1分後にもチャンスを作り出す。小笠原のクロスにダニーロがヘディングシュート。これは惜しくもバーに嫌われ同点にはならなかったが、その後も鹿島は川崎Fゴールに襲いかかる。増田のボレーシュートなど、最後まで怒涛の攻撃を見せた鹿島だったが、同点ゴールを奪うことが出来ず2-3の敗戦となってしまった。
 
 
 
この敗戦により、鹿島は99年の8連敗以来となる10シーズンぶりの5連敗を記録することとなってしまった。だが試合後の選手たちは決して下を向いてはいなかった。16分+ロスタイムという限られた時間の中で、強豪川崎F相手に終始、自分たちのペースで戦えたこと。そしてあと一歩のところまで追いつめたことが選手たちの自信につながったようだ。「何か変わればいいというよりも、何かを変えなければいけない状況の中で、いいきっかけになる試合になったと思う」。試合後、新井場は敗戦直後とは思えぬ自信に満ちた表情でそう語った。幾多の試練をくぐり抜け、前人未踏の3連覇へ向け、戦士たちは再び走り出す。
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・中盤でのセカンドボールに対しての対応をもっと激しくいくこと。
・サイドチェンジからチャンスが作れているので、徹底して狙うこと。
・落ち着いてプレーすること。
川崎フロンターレ:関塚隆監督
  ・しっかりブロックを作って、相手の動きに対して対応していくこと。
・攻守の切り換えを早く。
・あと45分、最後まで集中して。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (この16分の試合があったことはストレスだったのでは?)
まずこの16分でなにができるかを考えていたし、この試合は私にとっても成長できるきっかけになった。サッカーを心から愛するものとしてはこの試合がストレスになるということは苦ではなかった。
(フリーキックから得点が生まれたが何か対策はあったのか?)
間接フリーキックからスタートすることはわかっていたし特別なことはなかった。そこからゴールが生まれたというのは喜ばしいこと。ただ、このゴール以外にチャンスが何度かあったのに決める事ができなかったのが残念だった。
今日スタジアムに来てくれるサポーターが少なかったことを非常に残念に思う。(16分の試合、1-3からスタートという)不利な状況であっても我々は勝つために戦っている。もっと多くのサポーターの後押しがあればもっとゴールが入っていたかもしれない。苦しい時も共に支え、共に喜びあうもの。もちろん今日駆けつけてくれたサポーターには感謝している。残り6試合、チームにとっては本当に大切な時期。サポーターにはぜひスタジアムに来て応援してほしい。
川崎フロンターレ:関塚隆監督
  勝ち点3を積み上げられてホッとしている。今日は多くのサポーターが駆けつけてくれて本当に感謝しています。(今日は)16分+ロスタイムという試合で最初の入り方に注意していたが、開始早々に一発くらってしまい苦しい展開になったが選手たちは最後まで耐えてくれたことで勝ち点3を取ることができた。この再開試合(16分)のおかげでうちも鹿島にとってもストレスがあったのではないかと思っている。残りリーグ戦6試合、1個1個(勝ち点を)積み上げていきたい。
 

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