2009Jリーグ ディビジョン1 第16節
vs川崎フロンターレ
2009.7.5(日)19:05キックオフ
 
会場:等々力陸上競技場・観衆:22,185人・天候:晴
鹿島アントラーズ vs 川崎フロンターレ
1 0 前半 1 1
1 後半 0
64分:興梠 慎三 得点
(アシスト)
33分:ジュニーニョ
28分:伊野波 雅彦 警告 40分:鄭 大世
73分:谷口 博之
32分:内田 篤人 退場  
67分:IN:新井場 徹
    (OUT:パク チュホ)
73分:IN:増田 誓志
    (OUT:本山 雅志)
82分:IN:中田 浩二
    (OUT:マルキーニョス)
交代 56分:IN:黒津 勝
    (OUT:鄭 大世)
67分:IN:田坂 祐介
    (OUT:山岸 智)
74分:IN:矢島 卓郎
    (OUT:村上 和弘)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
パク チュホ DF 35
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
新井場 徹 DF 7
中田 浩二 MF 6
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
川崎フロンターレ
川島 永嗣 GK 1
森 勇介 DF 19
菊地 光将 DF 17
伊藤 宏樹 DF 2
村上 和弘 DF 26
寺田 周平 MF 13
谷口 博之 MF 29
中村 憲剛 MF 14
山岸 智 FW 8
鄭 大世 FW 9
ジュニーニョ FW 10
 SUB
相澤 貴志 GK 21
井川 祐輔 DF 4
横山 知伸 MF 18
養父 雄仁 MF 20
田坂 祐介 MF 6
黒津 勝 FW 7
矢島 卓郎 FW 15
 
鹿島、数的不利をはね返し、執念のドロー!! 興梠が貴重な同点ゴール!!
 
前半、内田をキャリア初となるレッドカードで失った鹿島だったが、このPKで奪われた1点というビハインドに挫けることなく、64分に興梠のゴールで1-1のドローに持ち込んだ。これで苛烈なアウェイ3連戦を2勝1分で乗り切った鹿島は新潟、川崎、浦和との勝点差を8とし、リーグ3連覇に向け大きく前進した。
 
   
 
序盤、前に出る川崎に対し、パスカットから前線へボールを送りチャンスをうかがう。最初の15分は川崎にペースを握られ、なかなか調子が上がって来ない。しかし18分には岩政のクリアから小笠原を経由して前線へ渡ったボールを最後に受けた青木が強烈なミドルシュートを放つなど、徐々に試合のリズムをつかみ始めた。
 
 
 
だが、1つのプレーで試合展開が一気に変わった。32分、右サイドでFKのチャンスを与えてしまう。ゴール前へ上げられたボールをシュートまでつなげられるが、これは曽ヶ端が見事なセーブを見せる。しかし、その後も川崎にボールをキープされ、最後は谷口に致命的なヘディングシュートを放たれる。これをゴールライン上にいた内田がブロックするも、これが不幸にもハンドの判定。そして内田はキャリア初となるレッドカードを宣告され、退場を強いられた。その後のPKもジュニーニョに決められ、数的不利というハンディの他、1点という非常に重いビハインドを背負い、前半を終えた。
 
 
 
後半開始直後、チョンからヘディングシュートを放たれるが、これはポストに救われた。そして64分、1人少ない中でも諦めることを知らない鹿島が、ついに同点に追いつく。川崎の最終ラインからのパスをマルキーニョスがカットし、パートナーを信じゴールへ向かって疾走する興梠へラストパス。これを受けた興梠は相手GKをかわし、無人の川崎ゴールへ今季7点目となるシュートを叩き込んだ。
 
 
 
1-1とスコアをドローしてからは数的不利の中、鹿島は中盤の小笠原、青木、野沢らが巧みなパスワークから焦る川崎の隙を狙いつつ、ゲームをコントロールする。そして、鹿島は最後の最後まで集中力を切らさず10人の力を合わせて、川崎の追撃を抑え込み、アウェイの地でドローという結果を得た。
 
 
 
「日本では引き分けに対し、あまり言わないかも知れないが、今日は選手たちに『おめでとう』と言いたい」。試合後、1位と2位の直接対決ということで多くの報道陣が駆けつけた記者会見でこう語ったオリヴェイラ監督。鹿島はあらゆる困難を乗り越え、ライバル川崎からリーグ3連覇へつながる、大きな「勝点1」をつかみ取った。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・あわてず落ち着いて試合を進めることが大切である。
・同点に追いつくためには、相手より走り勝たなければならない。
・全員の気持ち、集中力が大切である。
川崎フロンターレ:関塚隆監督
  ・声を掛け合い、バランスを意識して。
・サイドを起点に作り、リズムを作り出せ。
・焦らず落ち着いて。自信を持ってプレーしていこう。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  アウェイの地でACLも勝ち進んでいる川崎とは、タフで厳しい試合になると思っていたし、1人少ない状況で引き分けになれたことには非常に満足している。前半をビハインドで終えたが、後半に入って相手がタイミングよく隙を作ってくれた。マルキーニョスの読みもあったが、みんな相手の隙を見逃さずに賢くやってくれた。もし、フロンターレと5分5分で戦っていたら負けていたと思う。みんな頭を使って戦ってくれた。日本では、この結果におめでとうとは言わないのかもしれないが、僕はおめでとうと言っていいと思う。
川崎フロンターレ:関塚隆監督
  残念な引き分け。1人足りなくなるまでは、上手く試合に入れていたと思う。今日は勝点3を取りたかったが、相手に勝点1をプレゼントすることになってしまった。後半、テセにチャンスがあったが、もう少しボールを回したりできれば良かった。この5連戦の前のキャンプでは守備のベースを作ってきたが、今後は攻撃のベースを作るのが課題。今日は2万を超えるサポーターの皆さんに勝利をプレゼントできなくて本当に残念。これからまだ試合は続くので、1週間しっかりと準備をして次の試合に臨みたいと思う。
 

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