2009Jリーグ ディビジョン1 第1節
vs浦和レッズ
2009.3.7(土)16:04キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム ・観衆:37,878人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ
2 1 前半 0 0
1 後半 0
22分:野沢 拓也(マルキーニョス)
51分:マルキーニョス
得点
(アシスト)
 
33分:興梠 慎三
54分:内田 篤人
71分:ダニーロ
警告 14分:田中 達也
37分:阿部 勇樹
73分:山田 暢久
  退場  
80分:IN:田代 有三
    (OUT:興梠 慎三)
83分:IN:増田 誓志
    (OUT:野沢 拓也)
86分:IN:小笠原 満男
    (OUT:ダニーロ)
交代 57分:IN:エジミウソン
    (OUT:原口 元気)
57分:IN:山田 暢久
    (OUT:平川 忠亮)
75分:IN:エスクデロ セルヒオ
    (OUT:高原 直泰)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
本山 雅志 MF 10
ダニーロ MF 11
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
増田 誓志 MF 14
パク チュホ MF 35
小笠原 満男 MF 40
田代 有三 FW 9
大迫 勇也 FW 34
 
浦和レッズ
都築 龍太 GK 23
細貝 萌 DF 3
坪井 慶介 DF 2
田中 マルクス闘莉王 DF 4
平川 忠亮 DF 14
鈴木 啓太 MF 13
阿部 勇樹 MF 22
原口 元気 MF 24
ポンテ MF 10
田中 達也 FW 11
高原 直泰 FW 19
 SUB
山岸 範宏 GK 1
堀之内 聖 DF 20
山田 暢久 MF 6
林 勇介 MF 32
山田 直輝 MF 34
エスクデロ セルヒオ FW 15
エジミウソン FW 17
 
野沢、マルキーニョスのゴールで2-0と完勝!! キャプテン小笠原もついに復帰!!
 
野沢、マルキーニョスのゴールで2003シーズン開幕戦以来、実に6年ぶりとなるカシマでの浦和戦勝利を2-0と無失点で収めた。また左ひざ手術から148日でキャプテン小笠原が復帰し、開幕戦勝利に花を添えた。
 
 
試合序盤、フィンケ新監督の下、キャンプより追求してきた動きのあるサッカーで攻め込んでくる浦和に対し、鹿島は王者らしく落ち着いた守備で押さえ込み、カウンターでチャンスをうかがう。そして5分、早くも最初のビッグチャンスが訪れる。ダニーロからのボールを野沢が素早く前線の興梠につなぐ。ボールを受けた興梠は前に出てきた野沢へボールを戻す。そこから野沢がゴール前フリーのマルキーニョスにグラウンダーのクロス。これで先制点かと思われたが、相手DFの予想以上に早い寄せにあい、マルキーニョスのシュートはブロックされる。
 
 
その後も浦和にボールキープされるが、この日キャプテンマークを腕に巻いた岩政を中心とした守備陣の安定感は抜群だった。また中盤でボランチを務める本山がその卓越したセンスで見事に攻守のバランスを取る。そして22分、相手セットプレーからのカウンターで鹿島が待望の先制点を得る。ポンテが蹴ったFKを曽ヶ端がキャッチし、素早く前線にフィード。これを受けたマルキーニョスが相手ペナルティーエリアに切れ込み、ゴール前で待つ野沢にラストパス。これを野沢がダイレクトで合わせ、プレシーズンマッチ水戸戦より3試合連続ゴールを記録した。
 
 
その後も攻めあぐねる浦和を尻目にマルキーニョスらが果敢にゴールを狙う。39分に得たFKから野沢が、早くもこの日2点目を決めたかと思われたがこれは相手GK都筑に止められた。ロスタイムには、ポンテの決定的なシュートを岩政が体で止めるなど、攻守ともに気持ちの入ったプレーで鹿島が1点リードのまま、前半を終えた。
 
 
後半に入り、鹿島はやや運動量の落ちた浦和相手に早めのプレスで攻撃の芽を丁寧に潰していく。そして51分、またしても相手のセットプレーからのカウンターで追加点を奪う。ポンテの蹴ったCKをうまくさばき、野沢から浦和陣内に飛び出した内田へとボールが渡る。落ち着いて中を見た内田は右サイドにポジションを取ったマルキーニョスへつなぎ、昨シーズンの得点王は躊躇せず強烈なミドルシュートを放ち、2年連続開幕戦ゴールを決めた。
 
 
リードを2点とした鹿島はそのまま試合の主導権を握り、浦和にサッカーをさせない。守っては59分、守護神曽ヶ端が阿部のミドルシュートを見事な横っ飛びで止め、0点に抑えた。そして試合のクライマックスは86分。左ひざ手術から148日、ついに背番号40がカシマに戻ってきた。ダニーロに代わりピッチインした小笠原は岩政からキャプテンマークを渡され、中盤でブランクを感じさせない動きを見せる。特に圧巻だったのはロスタイム、エジミウソンに見せた猛チャージ。試合後、本山が「あれはミツにしか出来ない」と評したように、小笠原はやはり小笠原だった。
 
 
結局、このままタイムアップ。鹿島はライバル浦和に2-0と完勝した。これで通算51回目となる「ヴェルメーリャダービー(赤のダービー)」。2003シーズン開幕戦以来、カシマでの浦和戦勝利は実に6年ぶりとなる。試合後、「これで気持ち良く(ACL第1戦を戦う)韓国に行ける」と曽ヶ端が語ったように最高の形で2009J1リーグのスタートを切った鹿島。未だ誰も成し遂げていないリーグ3連覇、そして悲願のアジア制覇に向けて、彼らは今、飛び立った。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
前線の選手のポジションチェンジにしっかり対応すること。相手のセットプレーに注意すること。奪ったボールは確実にパスでつなごう。
浦和レッズ :フォルカー・フィンケ監督
  どっちが勝ってもおかしくないゲーム内容。トレーニングでやってきたことをしっかりやっていこう。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (今日はカウンターからの得点だったが?)
どの試合もカウンターからの得点は1つのチャンスだと思っている。最近はホームでもなかなかカウンターからのチャンスを活かすことができなかったが、今日は上手く得点につなげることができた。
(3連覇にむけて)
3連覇ということについてはあまり考えていない。あくまでも開幕戦で勝利することを目標としていた。そしてこの開幕カードが浦和という申し分のない相手に対し、これだけできたことはチーム・選手にとっても大きな自信となるだろう。今日の試合は34試合のうちの1つとして捉えているし、まずは身近な試合に勝つことが大事。開幕、そして浦和戦という重要な試合が終わったので、今度は次の重要な試合にむけてしっかりと準備をすすめていきたい。
浦和レッズ :フォルカー・フィンケ監督
  90分を通していいパフォーマンスを見せられなかった。得点を決められなかったことでこの結果は妥当ではないかと思う。ただし、我々は今新しく取り組んでいるところもあり、一部ではいいプレーを見せてくれた。ただ、今日の失点は前半は個人のミスだったし、後半の失点については大きな怒りを感じた。前後半ともに攻めていたのにカウンターをくらって失点してしまった。このような形から失点してしまったことはあってはならないことであり、残念だった。
しかしながら、今日の対戦相手ということを考えれば、鹿島は手ごわい相手だったと思う。彼らにおめでとうと伝えたい。(鹿島は)チームとしても成熟しているし、攻守の切り替えも早かった。質の高いチームであり一体感を感じた。ただ1-0で我々がリードしていたら鹿島はどういうプレーを見せたのかが見てみたかった。
 

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