第89回 天皇杯 準々決勝
vsガンバ大阪
2009.12.12(土)15:04キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:11,053人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs ガンバ大阪
1 1 前半 1 2
0 後半 1
44分:田代 有三 得点
(アシスト)
29分:山崎 雅人(遠藤 保仁)
69分:山崎 雅人
46分:岩政 大樹
58分:野沢 拓也
89分:佐々木 竜太
警告 36分:明神 智和
46分:中澤 聡太
46分:山口 智
77分:加地 亮
  退場  
69分:IN:遠藤 康
    (OUT:本山 雅志)
82分:IN:増田 誓志
    (OUT:内田 篤人)
88分:IN:佐々木 竜太
    (OUT:新井場 徹)
交代 81分:IN:佐々木 勇人
    (OUT:二川 孝広)
84分:IN:安田 理大
    (OUT:山崎 雅人)
89分:IN:播戸 竜二
    (OUT:橋本 英郎)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
中田 浩二 MF 6
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
田代 有三 FW 9
興梠 慎三 FW 13
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
パク チュホ DF 35
増田 誓志 MF 14
青木 剛 MF 15
遠藤 康 MF 25
佐々木 竜太 FW 17
 
ガンバ大阪
藤ヶ谷 陽介 GK 22
加地 亮 DF 21
中澤 聡太 DF 2
山口 智 DF 5
高木 和道 DF 4
明神 智和 MF 17
橋本 英郎 MF 27
遠藤 保仁 MF 7
ルーカス MF 9
二川 孝広 FW 10
山崎 雅人 FW 30
 SUB
松代 直樹 GK 1
下平 匠 DF 19
安田 理大 MF 13
佐々木 勇人 MF 16
平井 将生 FW 14
播戸 竜二 FW 11
     
 
田代の同点弾もむなしくG大阪に1-2の敗戦。準々決勝で散る。
 
1点をリードされた前半終了間際、田代のゴールで一時は同点に追いつくも、後半クリアミスから失点を許し、1-2の敗戦に終わった。終了間際、佐々木を投入し3トップの布陣でゴールを狙い続けるも最後までゴールネットを揺らすことが出来ず鹿島の準々決勝敗退が決定した。
 
 
 
試合序盤、相手の出方を窺う鹿島だったが、橋本から裏へ抜け出されヒヤリとする場面を作られるもGK曽ヶ端がファインセーブを見せ最初のピンチを逃れる。6分には左サイドでスローインを受けた興梠が左足でダイレクトにシュートを放つが、惜しくもバーに嫌われゴールとはならない。序盤からG大阪ゴールに襲いかかる鹿島は、28分には小笠原のCKを田代が打点の高いヘディングでゴールを狙うも惜しくもミートせず苦しい時間が続く。するとその1分後、内田のファウルで与えたFKからG大阪に先制点を献上してしまう。29分、ゴール正面からの遠藤のFKを山崎がヘディングでそらすと、これが曽ヶ端の手をかすめゴールネットを揺らしてしまう。
 
 
 
 
追いかける展開となった鹿島だが、落ち着いた試合運びをする選手たちには焦りの色は見えない。38分には、野沢がゴール中央から抑えの利いたミドルシュートを放つ。これはポストに当たり、依然として得点の匂いを感じさせるプレーが続く。すると45分、家族の事情でブラジルに帰国したマルキーニョスに代わり先発出場となった田代が同点弾を奪う。ショートカウンターから興梠のパスで受け抜け出すと相手GKと1対1に。田代のシュートは1度はポストに嫌われるものの、こぼれ球をきっちりと流し込み、鹿島がゲームを振り出しに戻して前半を終える。
 
 
 
「後半は、なかなかチャンスが作れなかった」。試合後に本山がそう語った様に53分にはルーカスの強烈なシュート、67分にはフリーの状態で遠藤にミドルシュートを放たれるなどゴールを脅かされる。すると69分、またしても一瞬のスキを突かれゴールを許してしまう。右サイドを突破した橋本のクロスを内田が最後まで踏ん張るがクリアしきれず、このこぼれ球を山崎に押し込まれ、1-2と再び追いかける展開となってしまう。その後、本山に代え遠藤、新井場に代え佐々木を投入した鹿島は、3トップに変更し攻撃的な布陣で最後までゴールを狙い続ける。さらにロスタイムで得たCKではGKの曽ヶ端までをもゴール前にあげ全員攻撃を仕掛けるが、最後までゴールネットを揺らすことが出来ず、天皇杯制覇への道は準々決勝で途絶えることとなった。
 
 
 
史上初となる3連覇からちょうど1週間。気持ちの切り替えがしっかりと出来ていただけに悔しい敗戦となった。それでも選手たちは決して下を向くことなくスタジアムを後にした。「この敗戦を無駄にしてはいけない。来年、ひとつでも多くのタイトルを獲れるように活かしたいと思う」。試合後の本山は力強くそう話した。今シーズン獲得することが出来なかったACL、天皇杯、ナビスコカップ制覇へ向け、選手たちは熱い気持ちを漲らせる。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  ・相手のDFラインの背後を狙え。
・積極的にサイドチェンジをしよう。
・気持ちで負けるな。
ガンバ大阪:西野朗監督
  ・44分出来ても1発のミス。もったいない。
・後半リカバーして入ること。
・全体的にはやれている。
・ポゼッションもとれている。
・あわてる必要はない。
・しっかりつないで崩すこと。
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (Q:今シーズン最後の試合となったが今までで一番印象に残った試合は?)
3連覇できたというのが一番印象的なことだと思う。
(Q:今日の試合について)
前半はミスが多すぎたが、後半になってからリズムも取り戻して良い形ができていたと思う。選手に疲れが見えたと言われるが私はそう思っていない。強豪チーム同士の試合であって、相手にプレッシャーを与えてミスを誘うという我々と同じような戦い方をしているし、ガンバはチームの質や選手個々の能力が高い。相手のメリットもあるなかで戦うのだから、選手の疲れはないし、彼らは一生懸命やっていた。高いレベル同士の戦いになれば、こういう結果にだってなる。
(Q:準々決勝での敗退となったが?)
このカードは決勝で見たいカードだと思う。残念ながら準々決勝で戦うことになってこういう結果になってしまったが。今年はガンバと4戦し、そのうち3勝1敗で総得点は10点という結果になったが、ガンバというチームに対して今シーズンこのような戦いが出来たというのは評価したいと思う。ただ、2週間前で対戦したときの5-1の試合の方が、ガンバは内容的にも良かったと思う。
ガンバ大阪:西野朗監督
  アントラーズに対して今シーズン良い結果が出てなかったのと、2週間前のゲームではガンバらしさが出ていなかったので、今日は今までの分をリカバー出来た。自分たちが出来なかったチームスタイルやパフォーマンスが今日の試合では出来ていたと思う。アントラーズは(リーグ)優勝したばかりで、まだシャンパンが抜けきっていなかったのでは。立ち上がりからいい形で入っていた中でロスタイムでの失点は残念でだったが全体的に良いリズムで出来ていた。チームの中にもアグレッシブな空気もあったしいけるゲームだと思ったので選手たちもハードワークして戦ってくれた。(今日の勝利を)次につなげないと意味がないが、準決勝までの長いインターバルをどう生かしてやっていけばいいのかが課題でもある。あと2試合あるのでベストゲームをやりたい。
 

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