第89回 天皇杯 4回戦
vsヴィッセル神戸
2009.11.14(土)15:00キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:4,033人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs ヴィッセル神戸
2 0 前半 0 1
2 後半 1
55分:野沢 拓也(マルキーニョス)
88分:ダニーロ(野沢 拓也)
得点
(アシスト)
48分:石櫃 洋祐
  警告 36分:宮本 恒靖
68分:小林 久晃
70分:河本 裕之
  退場  
68分:IN:ダニーロ
    (OUT:本山 雅志)
89分:IN:青木 剛
    (OUT:増田 誓志)
交代 67分:IN:吉田 孝行
    (OUT:古賀 誠史)
69分:IN:楠瀬 章仁
    (OUT:岸田 裕樹)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
増田 誓志 DF 14
大岩 剛 DF 4
伊野波 雅彦 DF 19
パク チュホ DF 35
中田 浩二 MF 6
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
田代 有三 FW 9
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
當間 建文 DF 24
ダニーロ MF 11
青木 剛 MF 15
遠藤 康 MF 25
佐々木 竜太 FW 17
大迫 勇也 FW 34
 
ヴィッセル神戸
徳重 健太 GK 30
石櫃 洋祐 DF 25
小林 久晃 DF 2
北本 久仁衛 DF 4
河本 裕之 DF 5
ボッティ MF 10
田中 英雄 MF 18
宮本 恒靖 MF 14
古賀 誠史 MF 16
岸田 裕樹 FW 27
茂木 弘人 FW 21
 SUB
紀氏 隆秀 GK 29
柳川 雅樹 DF 3
内山 俊彦 DF 15
丹羽 竜平 DF 33
吉田 孝行 MF 17
馬場 賢治 MF 22
楠瀬 章仁 MF 31
 
野沢が1ゴール1アシストの大活躍!! 逆転勝利で準々決勝進出!!
 
先制点を許した鹿島だったが、慌てることなく落ち着いた試合運びを見せ55分に野沢が豪快な同点弾を叩きこむと試合終了間際の88分にその野沢がダニーロの逆転弾を演出した。野沢の1ゴール1アシストの活躍で逆転勝利した鹿島が、来月の12日に行われる準々決勝G大阪戦に駒を進めた。
 
 
 
岩政、興梠、内田の3選手を日本代表の南アフリカ遠征で欠き、さらに新井場が負傷中のためメンバーを大幅に入れ替え、この試合に臨んだ鹿島。だが代役としてピッチに送りこまれた選手たちが躍動感溢れるプレーを見せる。開始2分、新井場に代わり左サイドバックを務めたパクがゴール中央にクロスを送る。これを田代がジャンプ一番ヘディングで落とすと、右サイドバックとしておよそ1年ぶり先発出場となる増田が駆け上がりチャンスを演出。これは惜しくもシュートまで至らなかったが序盤から積極的なプレーでチームを鼓舞する。その後も、この試合が今シーズン公式戦初先発となった田代を中心に神戸へ襲いかかる。10分にその田代の胸トラップから野沢がダイレクトシュート、29分には打点の高いヘディングから本山のミドルシュートを演出するなど攻撃の起点となる。さらに34分にはゴール手前で得たFKを体を投げ出しダイビングヘッド。惜しくもGKのファインセーブに合い、ゴールとはならなかったが、得点の匂いを感じさせるプレーが続く。その後も攻め続ける鹿島だが、最後の所で神戸の堅い守備にあい、結局スコアレスのまま前半を終えることとなった。
 
 
 
神戸にほとんど決定機を作らせず鹿島ペースで進んだ前半だったが、後半開始早々まさかの失点を喫する。48分、左サイドでCKのこぼれ球を石櫃に角度のない場所から豪快にシュートを決められ1点を追いかける展開となってしまう。それでも「先に失点してしまったけど、慌てずにボールを繋ぐことが出来た」と試合後に本山が話した様にその後も落ち着いた試合運びを見せる鹿島は、守備的な布陣でスペースを消しながら堅守速攻を狙う神戸に対し、粘り強く攻撃を仕掛ける。
 
 
 
すると失点から7分後、野沢がお返しとばかりに豪快なシュートを神戸ゴールに叩き込む。相手陣営でマルキーニョスが野沢へヒールパスを送ると、これを右足で豪快に蹴り込み1-1とゲームを振り出しに戻した。その後、なかなか追加点が奪えず、誰もが延長戦を覚悟した終了間際の88分、途中出場のダニーロが野沢のFKを頭で合わせチームを救う逆転弾を叩き込む。天皇杯2戦連発となるダニーロのゴールで鹿島が久しぶりの逆転勝利。来月の12日に行われる準々決勝G大阪戦へ駒を進めることとなった。
 
 
 
「リーグ戦と天皇杯、どちらともタイトルが取れるいいチーム状態なので全力で取りに行く」。この試合で1ゴール1アシストの活躍を見せた野沢は、チームの成熟度を感じながらスタジアムを後にした。主力4人を欠きながらも、総力戦で勝利を掴んだ鹿島はこれで公式戦4連勝。久しぶりとなった逆転劇が、リーグ戦逆転優勝へ向けて弾みのつく勝利となったことは間違いなさそうだ。
 
 
 
 
監督コメント
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  このリーグ戦、無失点・連勝することができていたなかで、今日は失点はしてしまったが選手たちは落ち着いて自分たちのサッカーをやり続ける事ができたということは評価したいと思う。前半は我々が主導権を握ってチャンスも多く作っていたし相手にチャンスを与えていなかった。後半は自分たちのペースダウンというよりも相手の調子が良くなってきただけ。完全に主導権を握らせていたとは思っていない。交代で自分たちの流れを失った部分もあったが、しっかりと得点できたのは良かった。(今日は主力選手らが抜けていたけれども)代わって入った選手たちはしっかりと役割を果たしてくれたし、チームにとっても今日は(リーグ戦残り3試合にむけて)大きな意味を持つ勝利になったと思っている。最後に、レフリーは見て見ぬふりをして笛を吹いてはならない。勇気を持って判断してファウルを取ってほしいということを強く伝えたい。
ヴィッセル神戸:三浦俊也監督
  応援してくれたファン・サポーターに感謝したい。お互いに怪我人や代表選手のいない一戦だったので、予想しづらいゲームだった。鹿島は田代がいたので、彼にボールを集めてヘディングで取られてゲームの主導権を取るだろうと思っていたが、やはり彼は全部競り勝っていたので強いという印象を持ったし、前半はやや攻撃のバリエーションが少なかった。また、鹿島に先制点を取られると危ないチームということはわかっていたのでセットプレーやスローインに注意していたし後半は安定していたと思う。我々もスピードを活かして攻撃したかったがつけいる隙がなかった。良い形で先制したが、5分後には同点とされてしまった。吉田を入れてから主導権を取れるようになったのでいけるかと思ったが逆に良い形で取られてしまったのであの時間帯での1点で今日の試合は決まったと思う。
 

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