いばらきサッカーフェスティバル2008
2002FIFAワールドカップTM記念事業 vs水戸ホーリーホック
2008.02.24(日)14:01キックオフ
 

カシマで好スタート!

実力差を見せつけ、水戸に3-0と完勝した。
「いばらきサッカーフェスティバル」として今年で第4回目を 迎えるこのプレシーズンマッチで中後、野沢、小笠原がゴールを決め、ゼロックス スーパーカップ(3/1国立競技場)に弾みをつけた。

試合序盤、エンジンのかからない鹿島に対し、水戸が果敢に攻撃を仕掛ける。しかし堅守が武器でもある鹿島は落ちついてゲームをコントロールし、反撃のチャンスをうかがう。
そして16分、コーナーキックからダニーロ、新井場が立て続けにシュート、このこぼれ球をこの日センターバックとして先発出場した中後が落ち着いてゴールに蹴り込んだ。
この先制点で試合の主導権を握った鹿島は1トップのマルキーニョスの下に入ったダニーロ、野沢が激しく動き回り、立て続けに水戸ゴールにせまる。だが、「疲れのピークで体の動きが重かった」という本山の言葉通り、最後の詰めが甘く追加点を奪えず に前半を終えた。


後半開始直後、その欲しかった追加点を鹿島がもぎ取る。46分、自陣からのフリーキックを新井場の動き出しを見た小笠原が大きく前線へ蹴り込む。左サイドで受けた新井場は冷静に中央へ折り返し、そのクロスを野沢が見事なヘディングシュート。視野の広い小笠原 ならではのリスタートで2-0とリードする。
そして直後の49分、相手ボールを奪取したマルキーニョスがペナルティーエリア左隅で水戸GKの本間を抜く。ゴール前フリーで待っていた小笠原はマルキーニョスからボールを受け、そのまま冷静にシュート。これで3-0とし、鹿島は試合を決定づけた。
その後、大道、佐々木、増田、船山、小谷野、遠藤らベンチ入りしたフィールドプレーヤー全員が交代出場し、水戸を終始攻め続ける。90分フル出場した青木、ダニーロも鋭い動きでチームを牽引し、このまま鹿島ペースで試合は終了した。


「いい点もあり悪い点もあった。悪い点はこれから修正していくことが大事」と試合後、キャプテンの小笠原が語ったように試合の入りなどに課題が見つかった鹿島。しかしその状況でも3点を獲り、無失点で90分を戦い抜いたことは来週のゼロックススーパーカップ、そして再来週のリーグ開幕戦に向けての自信につながったことだろう。戦いはまだ、始まったばかりだ。

 
会場:カシマサッカースタジアム ・観衆:7012人 ・天候:晴
鹿島アントラーズ vs 水戸ホーリーホック
3 1 前半 0 0
2 後半 0
16分:中後 雅喜
46分:野沢 拓也(新井場 徹)
49分:小笠原 満男(マルキーニョス)
得点
(アシスト)
 
72分:笠井 健太 警告  
  退場  
53分:IN:大道 広幸
(OUT:大岩 剛)
60分:IN:佐々木 竜太
(OUT:マルキーニョス)
65分:IN:増田 誓志
(OUT:小笠原 満男)
70分:IN:船山 祐二
(OUT:新井場 徹)
74分:IN:小谷野 顕治
(OUT:野沢 拓也)
78分:IN:遠藤 康
(OUT:本山 雅志)
交代 53分:IN:鈴木 良和
(OUT:菊岡 拓朗)
61分:IN:眞行寺 和彦
(OUT:荒田 智之)
70分:IN:村松 潤
(OUT:椎原 拓也)
76分:IN:遠藤 敬佑
(OUT:堀 健人)
83分:IN:小澤 雄希
(OUT:鈴木 和裕)
83分:IN:中村 英之
(OUT:大和田 真史)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
笠井 健太 DF 27
中後 雅喜 DF 16
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
ダニーロ FW 11
 SUB
小澤 英明 GK 1
大道 広幸 MF 30
増田 誓志 MF 14
船山 祐二 MF 23
遠藤 康 MF 25
小谷野 顕治 MW 26
佐々木 竜太 FW 17
 
水戸ホーリーホック
本間 幸司 GK 1
金澤 大将 DF 17
平松 大志 DF 3
大和田 真史 DF 32
鈴木 和裕 DF 4
菊岡 拓朗 MF 8
赤星 貴文 MF 18
椎原 拓也 MF 13
堀 健人 MF 6
荒田 智之 FW 9
西野 晃平 FW 19
 SUB
原田 欽庸 GK 31
小澤 雄希 DF 2
中村 英之 DF 30
村松 潤 MF 7
鈴木 良和 MF 25
眞行寺 和彦 MF 29
遠藤 敬佑 FW 23
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
相手からプレッシャーを受けている中でも確実にボールポゼッションを続け、展開していこう。後半も集中していこう。
水戸ホーリーホック:木山 隆之監督
  自信を持ってプレーすること。ボールサイドのプレッシャーをしっかりすること。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  昨年のベースをもっとよくしていかないといけないし、今年はチームとしての成熟を求められてくる。選手もお互いを知ることによってもっと確実な成長が見せられるのではないか。確実に成長していくことがチームにとってもいい影響を与えるもの。今年はACLもあり、若手にとっては必要とされる機会も多くなるのでさらなる戦力となることを期待したい。
(Q:今日はダニーロへボールが集まることが多かったが?)
全体的に見ていい意味でダニーロを経由してゲームを組み立てられたことはよかった。昨年後半から日本のサッカーでのリズムやテンポが掴めるようになってきたのは喜ばしいこと。本人もちゃんと意識して取り組んでくれている。今年は国際試合を多く抱えることになるので彼の経験を最大限に発揮できるようにしたい。いい形で彼とチームとともにつながっていければ。
水戸ホーリーホック:木山 隆之監督監督
  前半からなかなか前へプレッシャーにいけない悪循環な時間帯が出てしまったので、ハーフタイム時には去年のような下がってやるサッカーではなく、もっと前にいくというプレーを意識してやっていこうと選手たちに伝えた。まだ自分たちの目指すサッカーの半分も出せていない。シーズンが始まったばかりでまだチームの完成度は低いのでこれから意識して高めていきたい。
 

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