2008Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦
vs清水エスパルス
2008.08.06(水)19:00キックオフ
 
会場:日本平スタジアム・観衆:8,949人・天候:曇
鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス
1 0 前半 1 2
1 後半 1
57分:マルキーニョス(ダニーロ) 得点
(アシスト)
16分:岩下 敬輔
48分:兵働 昭弘
26分:中後 雅喜
62分:青木 剛
85分:中田 浩二
警告 37分:青山 直晃
63分:兵働 昭弘
  退場  
52分:IN:ダニーロ
    (OUT:野沢 拓也)
72分:IN:興梠 慎三
    (OUT:本山 雅志)
76分:IN:増田 誓志
    (OUT:中後 雅喜)
交代 61分:IN:原 一樹
    (OUT:マルコス アウレリオ)
77分:IN:山西 尊裕
    (OUT:岩下 敬輔)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
中後 雅喜 DF 16
岩政 大樹 DF 3
中田 浩二 DF 6
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
マルシーニョ FW 33
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
伊野波 雅彦 DF 19
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
田代 有三 MF 9
興梠 慎三 FW 13
 
清水エスパルス
西部 洋平 GK 21
市川 大祐 DF 25
青山 直晃 DF 26
高木 和道 DF 4
岩下 敬輔 DF 5
マルコス パウロ MF 6
伊東 輝悦 MF 7
兵働 昭弘 MF 13
枝村 匠馬 MF 8
マルコス アウレリオ FW 18
西澤 明訓 FW 20
 SUB
武田 洋平 GK 30
山西 尊裕 DF 3
戸田 光洋 DF 11
山本 真希 MF 28
高木 純平 MF 14
原 一樹 FW 19
大前 元紀 FW 22
 
 

鹿島、1ゴールに泣く。準々決勝で敗退。

マルキーニョスとマルシーニョを2トップで並べる新しい布陣で臨んだ鹿島だが、清水に2ゴールを許しナビスコカップ準々決勝敗退が決まった。第1戦のホームではスコアレスドロー、そして第2戦となる今日は1-2と惜敗。悔しい負け方での敗退となった。

 
 
マルキーニョス、マルシーニョと公式戦757試合中5試合目となる外国籍選手の2トップ(※)を先発させた鹿島は序盤、清水ゴールにせまる。前線の2人と本山、野沢がワンタッチでボールをつなぎ相手DF陣を崩し、チャンスがあれば積極的にシュートを打っていくが、なかなかゴールの枠に飛ばない。いい形で攻めていた鹿島だが16分、CKから岩下に押し込まれ、清水に先制ゴールを許す。これで鹿島が準決勝へ進むには少なくとも1ゴールが必要となったが、運動量が上がらず何度かチャンスはあったものの同点ゴールまでは至らない鹿島。逆に36分、西澤にゴール至近距離から技ありのシュートを放たれる。しかしこれはゴールポストに救われ、鹿島は九死に一生を得た。
(※)その他はマジーニョ、レオナルドが 2試合、ファビオ・ジュニオール、バロンが 1試合、マルキーニョス、ダニーロが 1試合
 
 
前半を0-1で折り返し、後半すぐにでも追いつきたい鹿島だったが、48分に兵働からミドルシュートを決められ、2点のビハインドを背負う。「あれでバランスが崩れた」と試合後に中田が語ったように1点差までは余裕のあった鹿島だが、2点を取り返すべく必死に前に出る。52分には野沢に代え、ダニーロを投入するとついに欲しかったゴールが決まる。54分、そのダニーロがクリアしたボールからカウンターアタックを見せ、最後は左サイドをドリブルで駆け上がった青木がきれいなクロスをゴール前に送る。これを待っていたのが、やはりここ一番で頼りになるマルキーニョス。見事なヘディングゴールで1-2とした。
 
 
その後も興梠、増田と次々と攻撃的な選手をピッチに送り出し、同点ゴールを狙う鹿島。リスクを冒して前に出る分、カウンターを食らう場面も多かったが、キャプテン小笠原や守護神曽ヶ端が体を張った守備で3点目は許さない。84分には右サイドバックに下がった青木のクロスを増田がヘディングで合わせるも、これは惜しくもサイドネット。結局、最後まで同点ゴールを決めることができず、ヤマザキナビスコカップ準々決勝敗退が確定した。
 
 
試合後、「去年も最後のG大阪戦で、セットプレーから悔しい思いをした。今日も同じこと。一発勝負のカップ戦では一番気をつけなければいけない」と青木は語った。取れるタイトルを1つ失った鹿島。この試合での悔しい思いをこれからのACLでの戦いに生かすことを考えなければならない。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:奥野僚右コーチ
積極的に攻めよう。相手の背後のスペースを狙おう。DFラインを押し上げよう。あせらず1点を取ろう。
清水エスパルス :長谷川健太監督
  現状は1-0で勝っている。慌てることはない。自分たちも苦しいが相手も苦しい。消極的になるということではなく、状況を見て戦うことも必要だ。前半はセカンドボールを拾えていた。あと45分、集中して自分たちのサッカーをしよう。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:奥野僚右コーチ
  今日の試合についてはまだ整理がついていない。清水は組織的ないい試合ができていたが、こちらはちょっと組織的な部分でのプレーが出せなかったという印象。プレス、球際の厳しさに対してこちらが後手にまわってしまった。盛り返すチャンスもあったが、前半はずっと清水にペースを握られたまま終了してしまい、ああいう試合の流れから(後半)2失点目を喫した。2失点を喫しても諦めずに選手たちはがんばってくれたが、最後に力つきてしまった。マルシーニョはここ数試合出ていてフィットしてきていたので、相手のDFの機動力を崩す役割で選んだ。細かな連携は良くなってきている。今日は最後までよくがんばってくれたと思う。
清水エスパルス :長谷川健太監督
  選手は最後までよく戦い抜いてくれたと思う。サポーターも平日にも関わらず、最後まで熱い声援を送っていただき感謝している。前回はああいう形で試合を終えて、ここで勝たなければ第1戦がまったく無意味な戦いになってしまうので、選手たちには最後まで自分たちの戦いをするように伝えた。今日は本当にすばらしい戦いを見せてくれたと思う。鹿島は岩政を前線に張り、パワープレーで来たが最後まで集中を切らさずに戦えた。タイトルを獲ると始まる前から公言していたので有言実行になるようにしたい。今日は本当に控えの選手も含めて非常に良かったと思う。
 

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