2008Jリーグ ディビジョン1 第9節
vsヴィッセル神戸
2008.04.30(水)19:04キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:10,221人・天候:晴
鹿島アントラーズ vs ヴィッセル神戸
2 0 前半 0 2
2 後半 2
65分:マルキーニョス(野沢 拓也)
88分:マルキーニョス(ダニーロ)
得点
(アシスト)
70分:吉田 孝行
87分:大久保 嘉人
  警告 69分:吉田 孝行
  退場  
68分:IN:中後 雅喜
(OUT:大岩 剛)
75分:IN:ダニーロ
(OUT:本山 雅志)
81分:IN:興梠 慎三
(OUT:田代 有三)
交代 61分:IN:吉田 孝行
(OUT:栗原 圭介)
70分:IN:田中 英雄
(OUT:馬場 賢治)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
伊野波 雅彦 DF 19
岩政 大樹 DF 3
大岩 剛 DF 4
石神 直哉 DF 22
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
田代 有三 FW 9
 SUB
小澤 英明 GK 1
中後 雅喜 DF 16
笠井 健太 DF 27
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
興梠 慎三 FW 13
佐々木 竜太 FW 17
 
ヴィッセル神戸
榎本 達也 GK 1
石櫃 洋祐 DF 25
小林 久晃 DF 2
柳川 雅樹 DF 32
鈴木 規郎 DF 20
栗原 圭介 MF 8
松岡 亮輔 MF 26
ボッティ MF 10
古賀 誠史 MF 16
馬場 賢治 FW 22
大久保 嘉人 FW 13
 SUB
徳重 健太 GK 30
内山 俊彦 DF 15
近藤 岳登 DF 23
吉田 孝行 MF 17
田中 英雄 MF 18
松橋 章太 FW 11
須藤 大輔 FW 19
 
 

マルキーニョスの2ゴールも実らず、カシマで2試合連続ドロー

マルキーニョスが最後に同点ゴールをたたきこみ、ヴィッセル神戸と2-2で引き分けた。65分にマルキーニョスのゴールで先制したものの、連携ミスから2失点して逆転を許した。悪い流れのまま試合が進んだ88分、ダニーロのパスからマルキーニョスが同点のゴールネットを揺らした。これで昨年7月以来、カシマスタジアムでは公式戦通算19試合連続負けなし(17勝2分け)。順位こそ前節から1つ落として3位となったものの、カシマでの「不敗神話」は守った。5月7日(水)のACLクルンタイバンク戦で、2000年にマークしたカシマスタジアムでの連続負けなし記録「20」に挑む。また、2ゴールのマルキーニョスは今季通算7ゴールで、得点ランキング単独1位に立った。

 
 
 前半、鹿島がポゼッションし、神戸はカウンターを狙うという展開が続く。G大阪戦で負傷して以来、公式戦3試合ぶりの出場となるマルキーニョスが前線で激しく動き、神戸DF陣を崩そうとするがなかなか思うような展開にならない。それでも鹿島は27分、右コーナーキックのチャンスに野沢の蹴ったボールをマルキーニョスがヘディングで捉える。これは相手GK榎本に惜しくもセーブされるも、チーム全体から今日こそは勝点3を獲るという強い意思が感じられた。その気迫はゴールを守る曽ヶ端にもあった。22分、カウンターから大久保に抜け出されるもシュートコースを限定し、シュートミスを誘った。続いて26分には同じような展開から今度は古賀との一対一になるもこれは体を張ってセーブ。先制点を取るまでは絶対に失点をしないという強い気持ちを感じるシーンだった。
 
 
 後半に入り攻められる場面が多くなったが、65分、右サイドでボールを受けた野沢が中央へ切れ込んでそのまま左足でクロス。これに相手選手のマークをうまくかわし、マルキーニョスが頭で合わせた。この第5節千葉戦以来となるマルキーニョスのゴールで鹿島がついに先制点を得た。
 
 
 しかし、ここから試合は急展開を見せる。大岩に代わり中後がピッチインした直後の70分、一瞬の隙を突かれ、吉田に同点弾を浴びる。続いて87分、連携ミスから大久保に抜けられ、無人のゴールへ追加点を叩き込まれた。昨年6月30日のFC東京戦以来の敗戦を誰もが覚悟するも、その1分後、ダニーロのパスを受けたマルキーニョスがこの日2ゴール目を決め、何とか同点に追いついた。4月19日のガンバ大阪戦で右足甲に裂傷を負い、公式戦2試合を欠場したマルキーニョスだが、今季開幕以来発揮している決定力を復帰戦でも見せつけた。
 
 
 同点に追いつき、ホームでの19試合無敗を記録した一方、最近の公式戦では5試合連続で勝ち星なし(クラブワースト記録は01年の8試合連続未勝利)。4月9日以来となる勝利が待たれる。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
サイドチェンジした後のサポートを早くし、攻撃の厚みを作ろう。必ずチャンスは作られるので、このまま集中していこう。
ヴィッセル神戸 :松田浩監督
  良い前半だった。向こうのチャンスはこっちのミスから。後半、もっともっとチャンスは出てくる。我慢強くいこう。ディシプリンをしっかり。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (大岩の交代については)本人が張りを訴えてきたので交代させた。すぐに代えられるポジションではない。様子をみて大事をとっての交代です。
連携不足からのミスで2失点してしまったが、声を出せば防げたかもしれない。今は内田・新井場が出れなくなって石神・伊野波が出ているが、彼らが疲れているということで問題になったのではない。今は試合をこなして成熟している最中。とくに伊野波は、終盤いい動きを見せてくれたし素晴らしい運動量を持っている選手だと思っている。
チームが疲れているのではと皆さんは言いますが、僕自身にはそうは見えない。リカバー、回復する時間が短いとしか思っていない。疲れていると思うのはマスコミの皆さんが考えているだけのこと。シーズンが始まってまだ13試合目なので、ここで疲れているというのは考えにくい。あちこちで疲れていると言われれば、選手たちにも(疲れが原因ということに)心理的に悪い働きかけとなってしまうもの。チームのプレーの質は落ちていないし上手くやっていると思う。今日については試合まで中3日だが、相手は1週間あったし回復する条件が違う。日本を代表してACLを戦っているチームがあること、リーグ戦でも互いの良い質でのサッカーを考えれば、これからの日本のサッカーは日程などを何が大切かを均等に考えるべき。これは愚痴ではなくていろいろな物のとらえ方に見方があることを知ってほしい。
ヴィッセル神戸 :松田浩監督
  もう少しで勝てた試合だっただけに悔しい思いでいっぱいです。結果的には勝ち点1が取れたことは良かったし選手たちもよく頑張ってくれた。そういった意味では収穫のあるゲームだったと思う。
 

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