第88回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 5回戦
vs清水エスパルス
2008.11.15(土)13:00キックオフ
 
会場:カシマサッカースタジアム ・観衆:5,158人 ・天候:曇
鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス
3 1 前半 1 4
1 後半 1
0 延前 1
1 延後 1
28分:増田 誓志(伊野波 雅彦)
50分:マルキーニョス
114分:マルシーニョ(田代 有三)
得点
(アシスト)
17分:兵働 昭弘
80分:山本 真希
104分:枝村 匠馬
119分:原 一樹
56分:中後 雅喜 警告 23分:青山 直晃
49分:西部 洋平
73分:市川 大祐
92分:山本 真希
  退場  
90分:IN:田代 有三
    (OUT:マルキーニョス)
97分:IN:マルシーニョ
    (OUT:野沢 拓也)
105分:IN:佐々木 竜太
    (OUT:本山 雅志)
交代 71分:IN:高木 純平
    (OUT:山西 尊裕)
106分:IN:辻尾 真二
    (OUT:枝村 匠馬)
112分:IN:長沢 駿
    (OUT:矢島 卓郎)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
増田 誓志 DF 14
岩政 大樹 DF 3
伊野波 雅彦 DF 19
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
中後 雅喜 MF 16
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
興梠 慎三 FW 13
マルキーニョス FW 18
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
船山 祐二 MF 23
遠藤 康 MF 25
マルシーニョ MF 33
田代 有三 FW 9
佐々木 竜太 FW 17
 
清水エスパルス
西部 洋平 GK 21
市川 大祐 DF 25
青山 直晃 DF 26
山西 尊裕 DF 3
児玉 新 DF 2
山本 真希 MF 28
伊東 輝悦 MF 7
兵働 昭弘 MF 13
枝村 匠馬 MF 8
矢島 卓郎 FW 9
原 一樹 FW 19
 SUB
山本 海人 GK 29
辻尾 真二 DF 15
本田 拓也 MF 16
マルコス パウロ MF 6
高木 純平 MF 14
マルコス アウレリオ FW 18
長沢 駿 FW 31
 
今季初の4失点!! 9年ぶりの天皇杯5回戦敗退

延長戦終了間際の失点で、4-3と悔しい敗戦を喫した。鹿島は、1999年以来となる5回戦敗退で今季の天皇杯を終えた。これで残すはリーグタイトルのみ。これからが本当の正念場となる。
 
序盤、圧倒的なボールポゼッションで試合を有利に進める鹿島。しかし、アンラッキーな形で清水に先制点を献上してしまう。17分、この試合、代表に招集された高木(和)に代わりキャプテンマークをつけた兵働にミドルシュートを許す。このシュート自体には力がなかったものの、選手に当たり角度が変わったボールは鹿島ゴールに吸い込まれた。
 
 
これで1点ビハインドを背負った鹿島は、先ずは同点に持ち込むべく清水ゴールに襲いかかる。この日、9月20日以来約2ヵ月ぶりに先発出場を果たした野沢が中心となり、前線でのワンタッチパスで攻撃の形を作る。そして28分、セットプレーから待望の同点ゴールが生まれた。右サイド寄りで得たFKを中後が蹴り、ファーにいた伊野波が折り返す。これを増田が見事なヘディングシュート。代表に招集されている内田の代役として右サイドバックに入った増田が今季初ゴールを決め、チームに勢いをもたらした。その後も鹿島が主導権を握ったまま、前半45分を終えた。
 
 
後半開始直後の50分、鹿島は早くもリードを奪う。中盤でのボールの競い合いから中後がヘディングで前線へパス。これをマルキーニョスが本山につなぎ、ドリブル突破を図る本山はペナルティーエリアで倒され、PKを得る。これをマルキーニョスが冷静に決め、2-1。鹿島はベスト8進出へ一歩近づいた。
 
 
その後も興梠、野沢らが果敢に攻め、追加点を狙うが後一歩というところで足踏みをしてしまう。逆に77分、78分にはピンチを招くがいずれも曽ヶ端のスーパーセーブで事なきを得た。しかし80分、山本に強烈なミドルシュートを決められ、同点にされる。ここから試合の行方は全く見えなくなってしまう。90分で決着がつかず延長戦に突入したが、その前半終了間際、枝村のシュートで再度リードを許す。しかし延長の24分、青木のパスを田代が頭で落とし、最後は交代出場のマルシーニョが決めた。まさに奇跡のゴールかと思われたが、PK戦に入ろうかという終了直前のロスタイム、原に決められ、万事休す。鹿島は99年以来となる5回戦敗退で天皇杯を終えた。
 
 
試合後の選手たちの表情は一様に暗かったが、後はリーグタイトルを残すのみ。「残り3試合、いいサッカーをして勝つ。全力でやる」という本山の言葉を胸にここは気持ちを切り替えて次の大一番、大分戦に臨みたいものだ。
 
 
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
相手のカウンターに注意し、集中してディフェンスラインを整えること。攻撃はサイドチェンジを多く、サポートを早くすること。ハードワークを忘れず、継続していこう。
清水エスパルス :長谷川健太監督
  攻撃になった時、ビビるな。自信を持って中盤でボールを回せている。守備はアグレッシブに戦っている。後半も続けよう。もっとやれるはず。どんどん勝負しろ。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (攻め続けていたのにも関わらず、結果が足りなかった要因とは?)両チームともに拮抗したいい試合であった。前半から多くのチャンスを作れていたが、前の試合と同様に決めるべき部分で決められなかったという点が大きな要因となった。(5回戦)敗退が決まったことでこれから選手たちの気持ちを持続させることが大事となってくる。我々もこの大会にかける気持ちは強かったし、2連覇を目指して戦ってきた。敗退は予想していなかったこと。ショックや悲しいという気持ちは選手もスタッフもみんな持っているが来週の試合にむけて気持ちを強く持って戦うことが大事。一生懸命にプレーすることが大事だし、次の試合にむけて高いモチベーションで臨むように気持ちを切り替えることを選手たちには伝えた。 今日のレフェリングに関しては前回に比べて少しは改善されていたが次の試合ではまた変わるかもしれない。選手たちが頑張っていても、第3の状況(レフェリングの影響)で試合が崩されていくと難しいものがある。厳しく、厳選にプレーを見てもらわなければ試合は変わってしまうということを言いたい。
清水エスパルス :長谷川健太監督
  選手たちは最後までよく戦ってくれたことで勝利に結び付けられた。今日の戦う姿勢に関しては何も言うことはない。サポーターも最後まで熱く応援してくれた姿はちゃんと選手にも伝わっていたと思う。ナビスコ決勝で負けてからモチベーションが上がらない中でよく試合をこなしたと思うし、1週間経ってやっともう一度という気持ちが全員に出てきたと思う。アントラーズという素晴らしいチーム相手に戦うことができて良かった。この勝利でナビスコ決勝のモヤモヤが一掃できた。次は12/20に準々決勝があるが、チームが一つになって戦えるよう、そして11.1のナビスコのリベンジにむけてしっかりと準備して次の試合に臨みたい。
 

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