AFCチャンピオンズリーグ2008 予選リーグ 第6戦
vsナムディン
2008.05.21(水)17:00キックオフ
 
My Dihn Stadium・観衆:・天候:
鹿島アントラーズ vs ナムディン
4 1 前半 0 0
3 後半 0
28分:田代 有三(小笠原 満男)
48分:興梠 慎三
75分:本山 雅志(青木 剛)
88分:ダニーロ
得点
(アシスト)
 
42分:田代 有三 警告 33分:ホアン・ニャト・ナム
43分:ライ・ヴィェト・フイ
69分:グエン・ディン・フン
  退場
59分:IN:佐々木 竜太
(OUT:興梠 慎三)
71分:IN:ダニーロ
(OUT:田代 有三)
82分:IN:遠藤 康
(OUT:本山 雅志)
交代 45分:IN:グエン・ディン・フン
(OUT:チャン・ドク・ズォン)
67分:IN:ファム・スワン・フー
(OUT:チャン・マイン・ズン)
76分:IN:チャン・ヴァン・トアン
(OUT:レ・ノック・ルン)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
小笠原 満男 MF 6
野沢 拓也 MF 8
本山 雅志 MF 10
青木 剛 MF 15
田代 有三 FW 9
興梠 慎三 FW 13
 SUB
小澤 英明 GK 1
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
中後 雅喜 MF 16
遠藤 康 MF 25
鈴木 修人 MF 20
佐々木 竜太 FW 17
 
ナムディン
チャン・タン・チュン GK 26
レ・ノック・ルン DF 7
レ・ヴァン・ズェット DF 14
ライ・ヴィェト・フイ DF 16
クォン・クォク・トゥアン DF 17
グエン・クァン・テ DF 19
ホアン・ニャト・ナム MF 15
チャン・ドク・ズォン MF 23
グエン・ヴィェト・ズン MF 29
グエン・タイン・ルン FW 18
チャン・マイン・ズン FW 21
 SUB
ブイ・クァン・フイ GK 1
チャン・ヴァン・トアン DF 4
グエン・ヴァン・ビエン DF 5
グエン・ディン・フン MF 20
ファム・スワン・フー MF 22
ホアン・ノク・リン FW 11
 
 

鹿島、4-0の快勝でACL決勝トーナメント進出を決める

鹿島がその地力を見せて予選リーグ突破を果たした。ハノイのMy Dihn Stadiumで行われたグループF最下位ナムディンとの予選リーグ最終節、田代の自身が保持する得点時必勝記録を25試合に伸ばすゴールなどで4-0と快勝。試合前、「とにかく勝点3だけを考えて全員が一丸となって戦う試合」とオリヴェイラ監督が語った通り、チームが一丸となってつかんだ勝利だった。同時刻にキックオフされた試合でライバルの北京がクルンタイバンクに3-5と負けたため、勝点3差をつけグループFの首位としてクラブ史上初となるACL決勝トーナメント進出を決めた。

 
 
 四川大地震とミャンマーサイクロンの犠牲者を悼む1分間の黙とうを捧げた後、ゲームは鹿島キックオフでスタートした。最終ラインにDF5人を並べる守備的な布陣で守りを固めるナムディンに対し、鹿島は序盤からボールを支配し、ナムディンゴールに迫る。だが、勝ちたい気持ちが空回りするのかコンビネーションにいつもの精度を欠き、ボールを取られカウンターを仕掛けられる場面も目立つ。24分には高い位置でボールを奪取されチャン・ドク・ズォンから強烈なミドルシュートを打たれる。これはGK曽ヶ端が落ち着いたセービングでキャッチし事なきを得たが、前半で最もヒヤリとさせられたシーンだった。
 
 

 このシュートで目が覚めたのか、その4分後、鹿島は待望の先制点を得る。右ライン際で野沢が粘り、中央に陣取る小笠原にボールを渡す。受け取った小笠原は敵の最終ラインの位置を確かめ前線に浮き球のパスを送り、これを絶妙のタイミングで飛び出した田代が冷静にコントロールし、左足で沈めた。その後、試合のペースを掴んだ鹿島は終始、攻め続けて前半を終了。予選グループ突破へ向けて最後の45分を迎えた。後半開始直後の48分、今度は興梠が爆発する。新井場の絶妙なクロスを高い打点のヘディングで捉えた興梠は一度GKに止められたこぼれ球に素早く詰め、左足でゴールに沈めた。

 
 
 しかしその興梠は59分、ヘディングシュートを打った際、鼻を強打し退場。代わりに佐々木がピッチに立つ。このアクシデントで流れが変わるかと思われたが、鹿島はその後も代わった佐々木が64分、ポスト直撃のボレーシュートを放つなど攻めの姿勢を崩さない。そして75分、青木のクロスが相手DFに当たったところを本山が豪快に決め、3点目を奪う。その後も圧倒的にボールを支配する鹿島は82分、今季公式戦初出場となる遠藤を本山に代えピッチに送り込む。フレッシュな遠藤がさらに前線をかき回し、88分には田代に代わり途中出場したダニーロがダメ押しとなる4点目を決めた。結局、これで試合終了。鹿島はG大阪の持つACL予選リーグ総得点記録(26ゴール)を2点上回る28ゴールという圧倒的な総得点数でグループFを勝ち抜いた。9月からのACL決勝トーナメントはもちろん、6月25日に再開するJリーグに向けても弾みとなる勝利でシーズン前半の最終戦を飾ったと言えよう。
 
 
 
監督コメント
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  (アジアの大会で予選突破はクラブ史上初となるが?)
国際大会で予選突破でき、クラブの歴史に1ページ刻めたことは光栄なこと。今年だけではなく、昨シーズンからの14連勝記録だったり、リーグ後半戦の勢いも強い気持ちが大事だったからこそ。昨年からの積み重ねと新たなプラスが合わさったから成し遂げられた結果だと思う。
試合内容については、立ち上がりはかたさがみられたが、90分間ゲームコントロールはできていたし自分たちが主導権を握れていた。選手1人1人が頑張った結果であり、彼らを称賛してあげたい。
(ガンバが持っていた予選総得点の記録を上回り、28点としたことについては?)
記録は嬉しいが、予選突破のプランはあって我々は北京国安が(予選突破への大きな)ライバルだと思っていたので勝ち点をつみ重ね、得失点差・総得点を大きく上回れば有利だと思っていた。他のチームの実力は関係ない。我々の目的意識の結果の表れだと思う。
 

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