2007 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦 vsサンフレッチェ広島
2007.07.15(日)18:30キックオフ
 
 アントラーズが3-1でサンフレッチェ広島を破り、2戦合計3-2で準々決勝進出を決めた。マルキーニョースの2ゴール、野沢の今季公式戦初ゴールで3-0とリードし、1点を返されたが逃げ切った。2年連続の準決勝進出で、15回目を迎えるヤマザキナビスコカップで、アントラーズは10回目のベスト4進出となった。
  初戦でアウェイゴールを奪えず0-1で敗れていたため、サンフレッチェに先制されると逆転に3ゴールが必要になる。このアウェイゴールが生み出す緊張感の中で、どう試合を進めるかがカギだった。
  他にも第1戦と大きく条件が違っていた。故障からほぼ3カ月ぶりに復帰した柳沢、メッシーナへのレンタル移籍から戻った小笠原、U-20ワールドカップの行われていたカナダから帰国した内田、右太ももの違和感で初戦を欠場した中後、センターバックのファボンと前戦から5人が入れ替わった。おまけに、台風4号の影響で、上空は風と雨が待っている状況だった。
  こうした様々な要素が絡んで心配された立ち上がりは、ボールを支配しながら時折、広島の鋭い速攻にあった。だが、徐々に効果的にボールを支配するようになり、徐々に広島を追い詰めていった。15分、本山からマルキーニョスとボールがわたって先制点が生まれる。40分には復帰の柳沢からのパスを受け、マルキーニョスが2点目のゴールを突き刺した。
  前半終了時点で2-0としたが、アウェイゴールの性質上、後半も緊張感が続いた。1点取られると、”逆転”されてしまうため失点は許されなかった。こうした中で47分、左サイドの柳沢からのクロスを野沢が頭で合わせて3点目を奪った。これでようやく精神的にひと息つける状況となったが、67分にウェズレイに1点を返されると、再び失点が許されない状況に戻った。その後、ロスタイムの4分を含めた27分間を守り切り、準決勝進出を勝ち取った。
 
会場: カシマサッカースタジアム ・観衆: 8,647人 ・天候:雨
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島
3 2 前半 0 1
1 後半 1
15分:マルキーニョス(本山 雅志)
40分:マルキーニョス(柳沢 敦)
47分:野沢 拓也(柳沢 敦)
得点
(アシスト)
63分:ウェズレイ(平繁 龍一)
24分:ファボン
65分:中後 雅喜
警告 34分:森崎 浩司
48分:青山 敏弘
52分:戸田 和幸
69分:李 漢宰
74分:ウェズレイ
  退場  
71分:IN:青木 剛
    (OUT:内田 篤人)
74分:IN:ダニーロ
    (OUT:柳沢 敦)
85分:IN:大岩 剛
    (OUT:本山 雅志)
交代 45分:IN:柏木 陽介
    (OUT:桑田 慎一朗)
59分:IN:平繁 龍一
    (OUT:高柳 一誠)
78分:IN:槙野 智章
    (OUT:盛田 剛平)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
ファボン DF 5
新井場 徹 DF 7
中後 雅喜 MF 16
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
柳沢 敦 FW 13
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
青木 剛 MF 15
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
田代 有三 FW 9
佐々木 竜太 FW 34
 
サンフレッチェ広島
下田 崇 GK 1
森崎 和幸 DF 8
戸田 和幸 DF 14
盛田 剛平 DF 19
李 漢宰 MF 16
青山 敏弘 MF 6
服部 公太 MF 17
高柳 一誠 MF 25
森崎 浩司 MF 7
桑田 慎一朗 FW 20
ウェズレイ FW 10
SUB
木寺 浩一 GK 21
吉弘 充志 DF 3
槙野 智章 DF 28
高萩 洋次郎 MF 15
柏木 陽介 MF 27
田村 祐基 FW 13
平繁 龍一 FW 18
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  ボールを確実に保持するために中盤のバランスに注意すること。
サンフレッチェ広島:ペトロヴィッチ監督
  前半の戦い2失点しているが全体としては悪くない。得点を取りに行こう。全体のバランスに注意すること。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  ビハインドの状況から今週に入って考えられる状況を想定して準備してきた。いかに平常心で臨むかということを伝えていたが選手たちはちゃんとよく消化して実行してくれた。柳沢・小笠原の復帰は彼らの積み重ねてきた経験が周りの選手へ安心感を与えてくれた。彼らの経験によって他の選手に気持ちの余裕が出て、自信をもってプレーできるので彼らが与える影響は計り知れない。彼らのもっている経験と周りの選手の力を上手く融合させていきたい。
サンフレッチェ広島:ペトロヴィッチ監督
  このような天候でサッカーをすることは簡単ではない。立ち上がりリードするチャンスはあったが、鹿島は1つの攻撃からいい形で点を取ってリードした。後半はじまって3点目を取られたのは痛かった。3-0でリードされ、最後の力を振り絞って1点返したがチャンスを決められず敗れてしまった。うちにとっても鹿島にとっても内容の良いゲームだったと思う。勝ち進めなかったのは、我々にとって何か足りなかったのだと思う。
 

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