2007 Jリーグ ディビジョン1 リーグ戦 第31節 vs横浜F・マリノス
2007.11.10(土)16:00キックオフ
 

 横浜F・マリノスに3-2で逆転勝ちし、今季初の6連勝を飾った。前半2分に先制点を許したが、野沢が24分に同点ゴールを決めると、48分、52分にマルキーニョスが2ゴールを追加して突き放した。1点を返されたものの、逃げ切った。

 開始2分、早いリスタートからフリーになっていた田代がペナルティーエリア内で倒されたがノーファウルとして流される。そのカウンターからつかんだフリーキックから、今度はF・マリノスに早いリスタートを仕掛けられ、大島に先制ゴールを許した。疑問の残る判定と、意趣返しのような早いリスタートからの失点で、後味の悪さが残った。

 だが、徐々にポゼッションを高めるアントラーズが試合の流れをつかみ、24分には中盤からの早い攻めで本山が右サイドの野沢にパスを通す。野沢がそのまま中央に持ち込み、ワンフェイントでシュートブロックを交わしてシュート。相手DFに当たったボールがゴールネットを揺らした。

 5連勝でこの試合を迎えたアントラーズと、4連敗後に前節の甲府戦で引き分け、5戦未勝利のF・マリノス。だが、そうした調子の波とは裏腹に、F・マリノスが積極的に攻め、アントラーズは試合を落ち着かせることに力を注がなくてはならなくなった。前半はこのまま1-1で終了した。

 この展開をマルキーニョスが変えた。48分、背後からの小笠原のフリーキックに右足で合わせて勝ち越し点を奪うと、52分にはゴールまで25メートルの地点で相手GKのキックをカットし、そのまま放ったシュートがGKの頭を越えてゴールへと飛び込んだ。思い切りのいいスーパーゴールで突き放した。

 マルキーニョスは60分にも野沢の絶妙のパスに合わせてゴールネットを揺らすが、ボールに触れていない田代にオフサイドがあったとしてゴールは認められなかった。自身初のJ1でのハットトリックが幻になるとともに、アントラーズとしては10月6日の神戸戦での興梠に続き、またしても微妙な判定で今季チーム初のハットトリックを逃すこととなった。

 72分には内田の絶妙のクロスに柳沢がボレーで合わせるが、シュートはわずかにゴール上に外れた。77分には柳沢のパスにマルキーニョスが飛び込むがクリアされた。4ゴール目を奪えず、3点差にできなかったことが終盤の苦しみにつながってしまう。

 80分、ゴール前での混乱からクリアできなかったボールが内田の足に当たり、坂田に拾われて1点差に追い上げられる。81分にはハーフナーのヘッドが左ポストを直撃するなど、防戦が続いた。直後に中後を投入して逃げ切りを図ったが、それでも攻め込んでくるF・マリノスに最後まで手を焼き、長く感じられた3分間のロスタイムを何とかしのぎ切って6連勝を飾った。

 
会場:日産スタジアム・観衆:21,109人・天候:雨
鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス
3 1 前半 1 2
2 後半 1
24分:野沢 拓也
48分:マルキーニョス(小笠原 満男)
52分:マルキーニョス
得点
(アシスト)
2分:大島 秀夫
80分:坂田 大輔
55分:小笠原 満男 警告 13分:大島 秀夫
18分:河合 竜二
  退場  
71分:IN:柳沢 敦
    (OUT:田代 有三)
82分:IN:中後 雅喜
    (OUT:野沢 拓也)
86分:IN:ダニーロ
    (OUT:本山 雅志)
交代 69分:IN:斎藤 陽介
    (OUT:山瀬 幸宏)
79分:IN:ハーフナー マイク
    (OUT:大島 秀夫)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
田代 有三 FW 9
 SUB
小澤 英明 GK 1
石神 直哉 DF 22
ダニーロ MF 11
中後 雅喜 MF 16
船山 祐二 MF 23
柳沢 敦 FW 13
興梠 慎三 FW 17
 
横浜F・マリノス
榎本 哲也 GK 1
田中 隼磨 DF 7
中澤 佑二 DF 22
那須 大亮 DF 4
田中 裕介 DF 26
河合 竜二 MF 35
狩野 健太 MF 14
清水 範久 MF 18
山瀬 幸宏 MF 32
坂田 大輔 FW 11
大島 秀夫 FW 15
 SUB
秋元 陽太 GK 36
松田 直樹 DF 3
小宮山 尊信 DF 13
天野 貴史 MF 28
吉田 孝行 MF 17
ハーフナー マイク FW 20
斎藤 陽介 FW 27
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・相手3トップのマークを徹底し、全体の守備のバランスを整えること。
・声による受け渡しを明確にすること。
横浜F・マリノス:早野宏史監督
  ・前半は狙い通りのいいサッカーができている。後半も続けていこう。
・シュートをもっと積極的に打っていこう。相手のリスタートには注意すること。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  不注意な失点があったが、あわてず同点、逆転と出来た。決定的なチャンスを作る数が相手を上回ったと思う。浦和にも十分プレッシャーを与えることができたと思うので、後は自分たちは勝つだけ。本当なら(立ち上がりのPKのチャンスで)4点目があって、そこで試合が決まっていたはずなので判定は残念だ。
横浜F・マリノス:早野宏史監督
  ボールを支配することが出来たがフィニッシュが決まらなかった。今日は年齢的に若いメンバーが頑張ってくれたので、次以降のゲームにつながると思う。
 

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