2007 Jリーグ ディビジョン1 リーグ戦 第30節 vs大分トリニータ
2007.10.27(土)16:00キックオフ
 

 3-0で大分を下し、今季初の5連勝を飾った。前半31分に小笠原のワンバウンドのフリーキックに、岩政が触って先制。後半の54、80分に田代が2ゴールを追加して快勝した。2位ガンバ大阪に勝ち点1差にまで迫り、かすかに残る優勝への望みをつないだ。

 台風20号の影響による風雨の中でも、序盤から攻守の切り替えの早いお互いの良さが出た。早い展開が続き、4分に大分の高松がミドルシュート、9分にはFKから小笠原が直接ゴールを狙うなど、それぞれに見せ場が生まれた。だが、悪い天候の中でも、丁寧なつなぎ、必要な場面のスピードアップを行ったアントラーズが徐々に主導権を握った。

 31分、右サイドのFKを、小笠原が意図してワンバウンドで蹴る。スリッピーなピッチを利用し、DFとGKにとって極めて危険なFKに、ゴール前で岩政がかすかに触って先制ゴールが生まれた。ほぼ小笠原の得点といってもいい先制点だったが、岩政の迫力ある飛び込みも、相手守備陣へのプレッシャーとなった。

 残留のために勝ち点が欲しい大分は、後半開始と同時に反撃を開始。50分に高橋、51分に梅崎と立て続けに惜しいシュートを放ったが、ゴールには結びつかなかった。エース高松の脅威には岩政が真正面から立ち向かい、チャンスを与えなかった。

 54分、本山の縦パスを森重がカットしたが、ドリブルで攻め上がろうとしたその森重がピッチに足を取られてボールを失う。これを本山が拾ってマルキーニョスとのワンツーから再びボールを受け、ゴール前の田代へ。これを、田代が迷わずシュート、相手DFに当たって大きく弾み、GKを越えてゴールネットを揺らした。

 さらに80分にも、左CKから小笠原が蹴ったボールに、田代が右足のソール(裏)で軽く合わせ、再び相手DFに当たってゴールが生まれた。これがトドメとなり、アントラーズは5連勝。また、アントラーズ入団以来、田代がゴールした公式戦は17戦全勝となった。

 2位ガンバとの差がいよいよ1まで詰まり、奇跡の逆転優勝にもわずかながら望みがつながった。天皇杯4回戦水戸ホーリーホック戦(11月4日、カシマ)をはさみ、残り4試合にすべてをかける。

 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:8,036人・天候:雨
鹿島アントラーズ vs 大分トリニータ
3 1 前半 0 0
2 後半 0
31分:岩政 大樹
54分:田代 有三(本山 雅志)
80分:田代 有三
得点
(アシスト)
 
38分:大岩 剛 警告  
  退場  
74分:IN:ダニーロ
    (OUT:本山 雅志)
79分:IN:柳沢 敦
    (OUT:マルキーニョス)
85分:IN:田中 康平
    (OUT:田代 有三)
交代 60分:IN:藤田 義明
    (OUT:山崎 雅人)
68分:IN:松橋 章太
    (OUT:高橋 大輔)
76分:IN:金崎 夢生
    (OUT:梅崎 司)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
青木 剛 MF 15
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
田代 有三 FW 9
SUB
杉山 哲 GK 29
石神 直哉 DF 22
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
中後 雅喜 MF 16
柳沢 敦 FW 13
田中 康平 FW 27
 
大分トリニータ
下川 誠吾 GK 16
深谷 友基 DF 4
森重 真人 DF 15
上本 大海 DF 22
ホベルト MF 3
エジミウソン MF 5
鈴木 慎吾 MF 11
高橋 大輔 MF 20
梅崎 司 MF 32
高松 大樹 FW 13
山崎 雅人 FW 30
SUB
西川 周作 GK 1
福元 洋平 DF 31
西山 哲平 MF 7
金崎 夢生 MF 25
藤田 義明 MF 33
根本 裕一 MF 17
松橋 章太 FW 8
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・後半はピッチコンディションが悪くなってくるので、ショートパスには十分注意すること。
・相手がラインを押し上げてきたらディフェンスラインの裏を狙うパスを通していこう。
・ピッチコンディションに適したプレーをしよう。
大分トリニータ:シャムスカ監督
  ・ゴール前でのボールの扱いを大事にしてフィニッシュを落ち着いて。
・自陣での不必要なファウルをしないように。
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  前節を含めてセットプレーからの得点源が増えてきた。
今日のような厳しい条件の中でもセットプレーからの得点が取れたことは大きい。
リーグ戦5連勝は嬉しく思う。チームが少しずつ成熟しているし守備の部分でも安定してきている。
シーズン終盤チームパフォーマンスが上がってきているのは監督として嬉しく思っている。
可能性のある限り戦ってシーズンの最終節に1番良い順位にいられるよう戦っていきたい。
大分トリニータ:シャムスカ監督
  結果的に3-0となり苦しいゲームとなってしまった。
この悪天候の中で難しいゲームでもあった。今日は鹿島の得意とするセットプレーで決まったような感じ。後半入って結果を求めなければいけないゲームとなり攻撃に行ったが追加点を取られ、そこからゲームをコントロールしてさあこれからという時に出鼻をくじかれてしまった。
 

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