2007 Jリーグ ディビジョン1 リーグ戦 第26節 vsアルビレックス新潟
2007.09.22(土)19:00キックオフ
 

 アントラーズが田代の2ゴールと野沢の貴重な追加点で、アルビレックスに3-1で快勝し3位に浮上した。開始わずか3分で失点したものの、11分、33分と田代が決めて前半のうちに逆転。後半にも野沢が加点して勝利した。終盤に曽ケ端が退場処分となるアクシデントがあったものの、そのまま逃げ切った。

  首痛の柳沢に代わって先発した田代が2ゴールで勝利を手繰り寄せた。3分、新潟FW矢野に岩政が振り切られる形で失点。早い時間のビハインドで流れを失いかけたところで、田代がゴールを決めた。11分、左サイドの新井場がファーポストに走り込む小笠原にサイドチェンジ気味のクロスを送る。これを小笠原が倒れ込むようにしてノートラップで折り返し、中央で待ち受けた田代が右足のボレーで決めた。

  スピーディーで鮮やかなゴールで追いつくと、チームは勢いを取り戻した。早い展開で攻守が入れ替わるアルビレックス得意の展開となったものの、局面局面ではアントラーズのプレーの質が上回った。逆にアルビレックスにミスが連続。ペースがアントラーズにうつった。そして33分、右サイドの内田からのクロスを田代がヘッドで叩き込んで、試合をひっくり返した。

  後半に入ってもアントラーズが主導権を握り、59分、マルキーニョスと相手DFが交錯してこぼれたボールを、野沢がゴールに蹴り込んで3点目が生まれた。申し分のない時間帯的に追加点が入り、ゲームをコントロールできるようになった。守りには入らなかったが、慎重な攻撃で1分ごとに勝利へと近づいた。だが、88分、矢野の飛び蹴りを受けた曽ケ端が報復行為を行ったとして退場処分を受けた。緊急でGK小澤が投入され、その後は微妙な判定が繰り返された。スタンドが騒然となる中でも選手は集中力を切らさず、そのままアントラーズが逃げ切った。

  清水エスパルスが敗れたため、1節限りで3位に再浮上した。レッズが勝ったため勝ち点10差は変わらないが、前節のショックを払しょくする試合で再び上位追撃態勢に入った。

 
会場:カシマサッカースタジアム・観衆:14,812人・天候:晴
鹿島アントラーズ vs アルビレックス新潟
3 2 前半 0 1
1 後半 0
11分:田代 有三(小笠原 満男)
33分:田代 有三(内田 篤人)
59分:野沢 拓也(マルキーニョス)
得点
(アシスト)
3分:矢野 貴章
  警告 56分:千代反田 充
79分:マルシオ リシャルデス
83分:シルビーニョ
88分:曽ケ端 準 退場  
75分:IN:ダニーロ
    (OUT:田代 有三)
85分:IN:興梠 慎三
   (OUT:マルキーニョス)
89分:IN:小澤 英明
   (OUT:野沢 拓也)
交代 62分:IN:河原 和寿
   (OUT:深井 正樹)
70分:IN:松下 年宏
   (OUT:坂本 將貴)
89分:IN:千葉 和彦
   (OUT:本間 勲)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
大岩 剛 DF 4
新井場 徹 DF 7
中後 雅喜 MF 16
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
田代 有三 FW 9
マルキーニョス FW 18
SUB
小澤 英明 GK 1
後藤 圭太 DF 31
ダニーロ MF 11
増田 誓志 MF 14
船山 祐二 MF 23
興梠 慎三 FW 17
佐々木 竜太 FW 34
 
アルビレックス新潟
北野 貴之 GK 1
三田 光 DF 2
千代反田 充 DF 5
永田 充 DF 6
松尾 直人 DF 28
本間 勲 MF 15
シルビーニョ MF 8
マルシオ リシャルデス MF 27
坂本 將貴 MF 14
矢野 貴章 FW 11
深井 正樹 FW 9
SUB
野澤 洋輔 GK 21
中野 洋司 DF 26
田中 秀哉 DF 13
千葉 和彦 MF 3
寺川 能人 MF 16
松下 年宏 MF 7
河原 和寿 FW 20
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・攻から守への切り換えをはやく守備のバランスを整えること
・FWにボールが入った時に押し上げをはやく、分厚い攻撃をすること
アルビレックス新潟:鈴木淳監督
  ・プレッシングをもう一度しっかりすること
・ボール際を厳しくいくこと
・奪ったボールを大切につなぐこと
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  審判の決定権をくつがえすことはできないが、判定の基準は公平でなければならないと思う。
ガンバとやって大敗してフロンターレで勝利と似たようなことはあったが、前回と違うのは間の日数(準備期間)があったこと。少なからず上手く準備することができた。
ケガ、累積はやむを得ない事。現代サッカーには技術・戦術・体力の3つの要素、そしてプラス精神力が必要。
気持ちの部分で自信を持たせることが大切。 その意味でも今日は彼らが気持ちを入れ替えてプレーしてくれたということが大きい。
アルビレックス新潟:鈴木淳監督
  残念な結果となってしまった。
前半、先制することはできたものの自分たちのペースを維持することができなかった。
後半も同じような形で引いてしまってプレッシャーをかけることができなかった。
今日は全体のプレーの質がアントラーズとは違うと感じた。
次の試合に向けて頑張りたい。
 

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