2007 Jリーグ ディビジョン1 リーグ戦 第21節 vs大宮アルディージャ
2007.08.19(日)18:00キックオフ
 

 アントラーズが途中出場の増田のロスタイム決勝ゴールでアルディージャを2-1で破った。先制されたがマルキーニョスのゴールで追いつき、その後小笠原の退場で10人になりながらの勝利だった。勝ち点を36に伸ばし、首位レッズとの勝ち点差を7とした。
 
  出場停止明けの柳沢が復帰し、序盤から攻勢を仕掛けるアントラーズだったが、決定機を決められないまま試合は0-0で推移した。27分、小笠原が相手選手をペナルティーエリア内で引っ張りPKを与えると、デニス・マルケスに先制ゴールを決められた。
 
  だが、これで攻撃のギアが再び上がった。5分後の32分には、野沢のクロスが相手GKの手をかすめてマルキーニョスに届き、同点ゴールが生まれた。短時間でビハインドを解消し、チームは落ち着きを取り戻した。
 
  後半も攻勢に出たが、57分には小笠原がこの日2枚目のイエローカードを受け退場処分となった。10人となり、追い込まれたかのように見えたが、ここから驚異的な頑張りを見せた。熊谷の暑さに、途中から降り出した雨が加わり、蒸し風呂のようなコンディションでの試合になりながら、相手以上の運動量で度々相手ゴールを襲った。
 
  そしてロスタイム。田代がヘディングを制して落としたボールを右サイドの内田が拾い、そのクロスボールをファーポストに走り込んだ増田がヘッドで決めた。今季2回目のロスタイム決勝弾だが、前回のレイソル戦も田代の空中戦から佐々木→マルキーニョスとわたって決まったものだった。決勝弾の増田、アシストの内田とともに、正念場で頼りになる田代の空中戦の強さが光っていた。
 
  これで再開後3連勝とし、再開前には11あった首位との勝ち点差が7へと縮まった。首位はガンバからレッズへと変わったものの、優勝へ向け視界が大きく開けてきた。

 
会場:熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 ・観衆:13,889人 ・天候:曇のち雨一時雷
鹿島アントラーズ vs 大宮アルディージャ
2 1 前半 1 1
1 後半 0
32分:マルキーニョス
89分:増田 誓志(内田 篤人)
得点
(アシスト)
27分:デニス マルケス
25分:小笠原 満男
57分:小笠原 満男
警告 19分:冨田 大介
60分:江角 浩司
61分:吉原 宏太
57分:小笠原 満男 退場  
76分:IN:ダニーロ
    (OUT:柳沢 敦)
79分:IN:増田 誓志
    (OUT:本山 雅志)
84分:IN:田代 有三
    (OUT:マルキーニョス)
交代 56分:IN:斉藤 雅人
    (OUT:佐伯 直哉)
68分:IN:ペドロ ジュニオール
    (OUT:吉原 宏太)
80分:IN:桜井 直人
    (OUT:デニス マルケス)
スターティングメンバー
鹿島アントラーズ
曽ケ端 準 GK 21
内田 篤人 DF 2
岩政 大樹 DF 3
ファボン DF 5
新井場 徹 DF 7
中後 雅喜 MF 16
小笠原 満男 MF 40
本山 雅志 MF 10
野沢 拓也 MF 8
マルキーニョス FW 18
柳沢 敦 FW 13
 SUB
小澤 英明 GK 1
大岩 剛 DF 4
ダニーロ MF 11
青木 剛 MF 15
増田 誓志 MF 14
田代 有三 FW 9
興梠 慎三 FW 17
 
大宮アルディージャ
江角 浩司 GK 21
田中 輝和 DF 22
片岡 洋介 DF 6
冨田 大介 DF 5
波戸 康広 DF 4
小林 慶行 MF 32
佐伯 直哉 MF 7
小林 大悟 MF 8
吉原 宏太 FW 9
デニス マルケス FW 29
藤本 主税 FW 11
 SUB
小林 庸尚 GK 20
西村 卓朗 DF 18
斉藤 雅人 MF 15
橋本 早十 MF 17
若林 学 FW 13
桜井 直人 FW 30
ペドロ ジュニオール FW 33
 
監督コメント
<ハーフタイム>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
・攻撃している時に守備のバランスに注意すること
・セットプレーのボールの精度を高めよう
・あわてずに落ち着いていこう
大宮アルディージャ :佐久間 悟監督
  ・中盤の選手は特にハードワークしてセカンドボールを拾うこと
・攻撃はあわてずにボールをキープすること。ゲームもコントロールすること
 
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
  10人になって厳しい戦いになると思っていたが、ピッチ上の選手たちの間では意思統一ができていた。堂々とした戦い方だった。勝つことが使命だと思っていた。勝利は、最後まであきらめなかったことにごほうびだ。
大宮アルディージャ :佐久間 悟監督
  結果がすべて。相手が10人に対してわれわれは負けたということ以外、何もない。今のチームの現状を真摯に受け止めて、次の試合に向かっていきたいと思う。(10人になった)鹿島が予想以上にリスクをとって攻めてきたのでカウンターサッカーになってしまった。数的有利だったから、もう少ししっかりボールを支配しなければいけなかった。
 

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