▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第24節、メルカリスタジアムで柏レイソルと対戦した。
7月最初で最後のホームゲームとなったこの試合、首位の柏を迎えるということもあり、チケットは早々と完売。メルカリスタジアムは超満員となり、恒例の「男祭り」開催も相まって試合前から最高の雰囲気となった。
また「KANEKA Go with Antlers」も開催され、この大一番に華を添えた。
序盤、ボールをつないでゲームを動かそうとする柏に対し、鹿島は早々に強烈なパンチを繰り出す。5分、センターサークル付近でボールを奪取すると、そこからレオ セアラがスーパーなロングシュートを柏ゴールに突き刺した。DAZN中継のカメラに直撃したこの先制弾で、鹿島は序盤のリズムを握る。
その後、柏に攻められる時間帯が続くも、うまくしのぎ、39分には左サイドのFKからキッカーの舩橋が見事なボールをゴール前へ供給し、植田がヘディングで仕留める。レオ セアラ、植田と「男祭り」の選手たちが立て続けにゴールを決めたことで、メルスタのボルテージは最高潮となった。
しかしこれで首位チームが屈することはなかった。前半終了間際の43分に小屋松にゴールを決められ、前半は2-1とアントラーズのリードで終わった。
後半に入ると、柏に支配される時間が徐々に増えていく。確実に試合が柏へと傾いた76分、交代してピッチに立ったばかりの瀬川に決められ、同点とされる。さらに84分、エリア内のハンドからPKを献上してしまい、アントラーズは絶体絶命のピンチに陥る。
だがメルスタの雰囲気、そして守護神・早川のプレッシャーが勝ったのか、ここまで柏をけん引していたキッカーの小屋松が蹴ったボールはクロスバーの上を越えていく。その後も柏に攻め込まれるも、アントラーズは耐えに耐え、逆転ゴールは与えなかった。
そして後半アディショナルタイム、ついに歓喜の瞬間が訪れる。ドローでこのまま終わるかと思われたところ、柏の最終ラインでのパスミスを見逃さずにボールを奪った松村がまさに値千金の決勝ゴールを決めた。チームメートから手荒い祝福を受けながら、アントラーズ復帰後初ゴールに喜びを爆発させる松村。試合はそのまま、3-2で幕を閉じた。
中断期間前、最後の試合をホームで戦い、劇的な勝利を収めたアントラーズ。試合後、鬼木監督が「課題はまだまだ多い」と語るように、改善するポイントは多くあるだろう。しかし、この勝利をきっかけにまたその歩みを前に進めることができる。さあ、ここからだ。
【この試合のトピックス】
・この試合で知念がJ1通算200試合出場を達成。
・アントラーズ復帰後、初ゴールを決めた松村がLIXIL賞を受賞。
・先制点を決めたレオ セアラがカネカ賞を受賞。


それでも最後は勝利に持っていった。そこは彼らの気持ちがあったからこそだと思っている。また、多くのサポーターの皆さんに助けられた。今日はそういうゲームだった。これからオフに入りますが、もう一度優勝争いができるチームになっていきたいと思います。
Q.非常に苦しいゲームだった。勝ち切れるのも鹿島らしさだと思うが、どのようにとらえている?
A.非常に難しいところ。それもある。ただ、その言葉に納得しすぎることなく、改善すべきところは改善していく。
ただ、あれだけ相手にチャンスがありながらも失点しないというのは、選手の頑張りがあったと思いますし、スタジアムの雰囲気もあったと思う。そういう意味でも、鹿島らしさを出すことができたと思う。攻撃の部分でも、もうひとつ鹿島らしさを出せるようにやっていきたいと思います。
Q.松村選手が決勝点を決めた。松村選手の評価は?
A.苦しんでいる選手の1人。数字の部分で苦しんでいる。前線の選手なので、そこの結果の部分は気になっていたところだと思う。最後のところで結果を出せたことは良かった。失点シーンでは悔しい思いをしていた。そういったなかでも、満員のスタジアムのなかで結果が出せたことを自信にしていってほしいと思います。
Q.松村選手がここまで交代もありながら試合に出続けているのはメッセージがあると感じる。そこの意図は?
A.攻撃でも守備でも、対応できる。チームを助けてくれる選手だと思っています。もちろん、メインは攻撃で入れたい。今日でいえば、両サイドバックは水曜日に90分戦っている選手だった。そこのヘルプだったり、ハードワークができる選手の1人だと思っている。シチュエーションによってどちらもできる。それが数多くの試合に絡んでいる理由になります。
(得点の場面は)「ごめんなさい」という気持ち。2失点目が自分のせいだったので、このまま終わるわけにはいかないと思っていた。最後は田川選手のおかげでこぼれてきたボールだった。外したらこのまま終わりだなくらいの気持ちだったので、意外と冷静に決めることができて良かった。試合を壊すところだったのは反省しないといけない。
【レオ セアラ】
試合前から難しくなることは予想していた。前半戦に手こずった相手だったので、追いつかれる展開になったが、最後は勝てて良かった。(得点の場面は)前線でボールを奪う練習を繰り返し行っていたなか、GKが前がかりになっているのは見えていたので、うまく決められて良かった。
【植田 直通】
納得ができない勝利の仕方だった。もう少しうまい試合運びがあったと思う。課題を見つけながら次につなげる、勝ちながら成長していくことが、今のチームのコンセプト。勝つことができたのは良かった。(得点の場面は)1本しかチャンスがなかったが、逃すわけにはいかないと思っていた。決められて良かった。
【早川 友基】
想像以上にタフなゲームだった。(PKの場面は)レフェリーと話をして、すぐ蹴らせないように時間をかけた。相手のデータは頭に入っていた。うまく駆け引きをしながら外させるようにして、枠に来ていても止められる状態まで持っていけたのは良かった。引き分けと勝ちでは大きく違った試合になったので、勝ちに持ってこられて良かった。
【三竿 健斗】
前半は持たせていたところもあって、全員で引き込んで奪ってから前に出るプランだったので、嫌な感じはなかった。ただ2-0になって、前半の最後に失点してしまったことが試合を難しくしてしまった。これまで泥臭くやり続けて勝ち点3を積み上げてきた。最低限、今日のような姿勢や強度を出しながら、優勝するためにはつなぐ部分を上乗せする必要がある。