DRAMA Vol.19 さらなる夢をめざして

日本一のサッカースタジアムが完成した。本場のスタジアムを参考にするために、自治体の代表や工事関係者を集めてヨーロッパへ飛んだりもした。本来であれば5年はかかるであろう用地の問題から予算、設計、施工、完成にいたる工程を1年あまりでやり遂げた。

またクラブハウスや練習グラウンドなども完成したし、地域の子供たちを優れたプレーヤーに育てるスクールもできた。

表面的には、一見不可能とも思えるいくつものことを次々と実現してきた。そして、その裏側では、ひじょうに多くの人々の努力があった。その人々とは、地域を思い、立場や環境の違いを超えて同じ夢を共有し、実現に向けて情熱をもち続けることのできた人々だ。

だが、まだ夢を果たしたとはいえない。

「アントラーズを核として地域の気運を盛りあげ、2002年のワールドカップを日本に招致し、鹿島での開催に結びつけなければならない。われわれの目的だった地域の活性化は、そこまでして初めて果たせるのではないか(牛島氏)」

さらに、遠大な構想を追いかける。 「FOOTBALL DREAM」は、地域みんなの夢である。鹿島アントラーズは、みんなの夢の象徴である。

世界の頂点を目指すこと、地域を発展させること、サッカーに触れるすべての人が生き生きと暮らせること…尽きせぬ思い-夢-を追いかけて、これからもずっと、鹿島アントラーズは戦い続けるだろう。不可能を可能にする、熱き男たちと共に。